...蛮絵(ばんえ)を着た童部(わらべ)たちに画棹(がとう)の水を切らせながら...
芥川龍之介 「邪宗門」
...お小夜は釣瓶棹(つるべさお)を手に持ったまま...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...籠(かご)負ひて焚火(たきび)煙に現れ来立ち昇(のぼ)る茶碗(ちゃわん)の湯気(ゆげ)の紅葉晴(もみじばれ)よろ/\と棹(さお)がのぼりて柿挟(はさ)む十一月二十二日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...斷に棹して海洋に浮ぶの目的を達せむとするに均し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...船頭が出ますよと棹(さお)を取り直すと...
夏目漱石 「虞美人草」
...水音がして誰か町の方へ逃げて行ったといった――その時はもう久治はいなかった筈だ――棹を置く場所を久治は知っている筈はないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水音がして誰か町の方へ逃げて行つたといつた――その時はもう久治はゐなかつた筈だ――棹(さを)を置く場所を久治は知つてゐる筈はないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金造その他は鳶口棹を角材に打ち込み...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...必ず小船に棹して柳暗花明の間を過ぐ...
原勝郎 「貢院の春」
...心は彼の岸をと願ひて中流に棹さす舟の...
樋口一葉 「花ごもり」
...棹(さお)ふれし筏(いかだ)は一瀬(ひとせ)過ぎながらなほ影なびく山吹の花「棹ふれし筏」といふ言葉続きも「一瀬過ぎながら」の言葉続きもいと拙く覚え候...
正岡子規 「人々に答ふ」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...馬は棹立(さおだ)ちになった...
夢野久作 「暗黒公使」
...棹を立てながらいふ...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...じつは俄(にわか)に」「えっ」菊王の手の水馴棹(みなれざお)が...
吉川英治 「私本太平記」
...もすこし、男のことばの裏に何かが密(ひそ)んでいたら、一颯(さつ)の水玉と共に、棹は、相手を河へ叩き落していたかも知れない...
吉川英治 「私本太平記」
...ふた棹(さお)の長持に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...初春(はる)のものを乗せた小舟が忙(せわ)しげに棹(さお)さしていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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