「棟」の意味
建物の主要な部分
小説での「棟」の使い方
...開拓使時分に下級官吏の住居として建てられた四戸の棟割長屋ではあるが...
有島武郎 「星座」
...透(すか)して見ると、灰色の浪を、斜めに森の間(なか)にかけたような、棟の下に、薄暗い窓の数、厳穴(いわあな)の趣して、三人五人、小さくあちこちに人の形...
泉鏡花 「悪獣篇」
...瓦を噛(か)むように棟近く...
泉鏡花 「婦系図」
...長い棟(むね)の上を...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...苟(いや)しくも棟梁といわれる大工さん...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...と下の陰気な十五名ほどの患者と同じの病棟へ投じる...
太宰治 「HUMAN LOST」
...富士駅附近へ来ると極めて稀に棟瓦(むながわら)の一...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...あの蓊鬱(こんもり)した森のなかにある白壁の幾棟(いくむね)かの母屋(おもや)や土蔵も目に浮かんだりして...
徳田秋声 「縮図」
...「棟梁の掟の程拍子を中心に案得して倶行同心の曲風をなすべし」と教へ...
野上豊一郎 「演出」
...清次郎と全く同じ手口でやられましたよ」「誰が?」「棟梁の伜の辰の野郎が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...午後六時私は言う集会は言うのがたたかいだ「異議なし」と聞く私は誇る、仕事は進む、「異議あり」という仕事は練れる夜更け昂奮の顔を風に冷やして帰る夜更け今日の思想を消化し明日の仕事に輝いて帰る歩く足、大地につけて一歩も一歩も私は進む、夜明けに連る道十二時、私は眠る明日の仕事が寝て来いという私は眠る、私は眠る疲労が逃げて、朝が起す午前六時、私はアングルにまたがるだが、位置はちがうおとついのアングルは縦に立ちきのうのアングルは横に架(かか)るそして今日私は胴腹をしめる仕事は進む、夜明けに連る道を私たちは進むおお、棟上げは迫る...
平林彪吾 「朝へ行く」
...二つの病棟の裏側で...
北條民雄 「間木老人」
...棟梁三谷三次であった...
本庄陸男 「石狩川」
...腰のぬけた棟梁を送りとどけて来る」「一人でか?」「ああ一人で――一人で――ちゃんと引き受けておりますから」彼は腕をのばして倒れた男のえんびを引き起した...
本庄陸男 「石狩川」
...棟の上に三体の黒法師が身動ぎもせずに腰かけてゐた...
牧野信一 「鬼の門」
...爺屋の棟(むね)に上ってこれを撒(ま)くとて文句を誤り「爺々眼さ灰入れ」と連呼したので向う風が灰を吹き入れてその眼を潰(つぶ)し...
南方熊楠 「十二支考」
...両翼の棟はでこぼこに波を打っていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...木戸の建物は三棟あった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
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