...僕が僕自身を鞭(むちう)つと共に谷崎潤一郎氏をも鞭ちたいのは(僕の鞭に棘(とげ)のないことは勿論谷崎氏も知つてゐるであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...荊棘を踏んだりして路がはかどらなかった...
田中貢太郎 「魔王物語」
...銀色の棘のような筋が入っている...
外村繁 「澪標」
...幹、枝、葉、繊維、叢(くさむら)、蔓(つる)、芽、棘(とげ)、すべてが互いに交り乱れからみ混合していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...丈(せ)が低くて枝が棘々(とげ/\)して幹が捩曲(ねぢく)れて居る日本の樹木よりも...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...乱切りは棘、魚の骨、石の破片、貝殻、骨の破片とガラス、またはナイフで行う...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...長い棘の生えた異様な植物がそこ此処に群(むれ)立っている...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...鳥立(とだち)見よ荊棘(おどろ)のかげの小雀(こがら)だに白鷹羽(は)伸(の)す形して飛ぶ鳥の飛び立つ勢ひを見るがよい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その前途がどれ程荊棘に満ちてゐようとも...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...骨の棘(ウン・エスプウェラ・デ・ウェソ)か...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...いばら〔荊棘〕だらけの学問がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一方にはまた「棘(いばら)の中のギス」およびその次の句のような...
柳田国男 「木綿以前の事」
...棘(いばら)や枳(からたち)のようなトゲの木の中には良い鳳(とり)は自然栖んでいない――というのです...
吉川英治 「三国志」
...一叢(ひとむら)の荊棘(けいきょく)の中から...
吉川英治 「三国志」
...それにもかかわらず棘(とげ)がある...
吉川英治 「私本太平記」
...弦之丞はお米の棘(とげ)立つのをなだめ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...棘々(とげとげ)とたったままだし...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...荊棘林中に自在を得るの義なり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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