...謙遜とは人格の彈性を抑壓する桎梏ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...正義はその立つ支柱を失ひ是(こゝ)にやうやく桎梏となつて偉大なる殿堂を自壊に導く...
上里春生 「傾ける殿堂」
...いかにもいそがしいこの人生の生活の桎梏から解放されて...
上村松園 「余齢初旅」
...国士という桎梏(しっこく)から全く解放されたものは先ずなかった...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...久しく桎梏(しっこく)に苦しんで来た黒人も今では合衆国民として白人同等の地位に置かれ...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...印度婦人は幕組織(バルダーシステム)という社会制度の桎梏(しっこく)に煩(わずら)わされて一切の異性との交際を厳禁せられ...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...そのプロパーな言語学的又歴史学的桎梏から脱して...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...生産力の桎梏形式を打破するにしても...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その悲惨や桎梏や欲望や希望...
豊島与志雄 「情意の干満」
...身分とか職業とか疎外された人間の桎梏に対立する人間となること...
中井正一 「「見ること」の意味」
...無理解な統制制度の桎梏とに苦しめられながら...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...その桎梏(しっこく)ともなった...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...いろいろ思い回(か)えして見れば、女工や鉱婦や淫売婦達が虐げられている事実など空ふく風に、華やかな電燈の下で音楽と酒と白粉(おしろい)の香に陶酔して、制度の桎梏も、生活苦も知らずに幸福な夢をむさぶっているように見えるウェイトレスの生活も、余りに悲惨な存在である...
細井和喜蔵 「女給」
...今ではそれの發展に對する桎梏にまで轉化した...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...前者はやがて後者に對する桎梏に轉化する...
三木清 「歴史哲學」
...封建的な桎梏から自由になって民主化するということで...
宮本百合子 「合図の旗」
...そうした桎梏の環境のなかで揉まれながら冷たくかたい凍原のなかで春を待っていたのである...
村山俊太郎 「子どもの世界」
...風の桎梏すらも何か意識された邪悪な旋律に聞こえ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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