「桃割れ」の意味
日本髪の一つ。後頭部で髪を左右二つの輪に分けて髷を結い、桃を割ったような形にしたもの。明治から昭和初期にかけて、16〜17歳ごろの町家の少女の髪形として流行した。
「桃割れ」の例文(場面別)
- 農業・園芸今年は雨が多かったため、桃割れが多く発生し、収穫量が減ってしまった。
- 日常会話この桃、桃割れしてるけど、中身はまだ大丈夫かな?
- 市場・商品説明桃割れの商品は見た目は悪いですが、味は変わらず美味しいので、お得に購入できます。
小説での「桃割れ」の使い方
...桃割れを緋もみの裂でつつんだりして帳場に坐っていた...
上村松園 「四条通附近」
...丸髷、つぶし島田、先笄、勝山、両手、蝶々、三ツ輪、ふく髷、かけ下し、切天神、割しのぶ、割鹿子、唐団扇、結綿、鹿子天神、四ツ目崩し、松葉蝶々、あきさ、桃割れ、立兵庫、横兵庫、おしどり(雄)と(めす)とあり、まったく賑やかなことであって、いちいち名前を覚えるだけでも、大変な苦労である...
上村松園 「髷」
...桃割れに結った見すぼらしい小娘の様子を...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...髪もその後は桃割れに結ったことは一度もなく...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...文金高島田(ぶんきんたかしまだ)でなくば桃割れ銀杏返(いちょうがえ)しの美人を想像させたものであるが...
寺田寅彦 「柿の種」
...自分がこの家にはじめて来たころはようよう十四五ぐらいで桃割れに結うた額髪をたらせていた...
寺田寅彦 「花物語」
...桃割れには四分ばかりの白のリボンを膝折り結びにかたく結んでかけてお出(いで)でした...
長谷川時雨 「大塚楠緒子」
...私は桃割れの髪をかしげて電車のガラス窓で直した...
林芙美子 「新版 放浪記」
...桃割れに結ったあの女優とたった二人で...
林芙美子 「新版 放浪記」
...こんなとこしんきだっしゃろ?」お糸さんは引きつめた桃割れをかしげて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...桃割れにゆった女が自転車で廓(くるわ)の道を流しているので...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ひつつめの桃割れに結つてをりましたが...
林芙美子 「小さい花」
...」お糸さんは引きつめた桃割れをかしげて...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...あたしが桃割れの鬘をかぶり...
久生十蘭 「金狼」
...髪を桃割れに結つた...
牧野信一 「露路の友」
...その娘が私に会いに来た時の桃割れと振袖姿が...
夢野久作 「縊死体」
...女は下町風の桃割れに結っていた...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...横に居た桃割れも...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
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