...芭蕉も亦或は時代と共に分桃(ぶんたう)の契(ちぎ)りを愛したかも知れない...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...くり/\頭に桃色の彦帶が一人...
伊藤左千夫 「奈々子」
...その時分私が二十二歳で桃割髪に鹿の子を懸けて...
上村松園 「栖鳳先生を憶う」
...我が日本をしてこの楽土に桃源の夢を続けしめずして...
大隈重信 「日本の文明」
...桃子さんのお酌でなくっちゃおいしくない?」「何を云う?」「ただ訊いてるのよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...家土産に螢とらばと思ひけりと云へば、桃葉は、螢とぶや蓮田の上を一文字螢とぶ里の土橋のくづれよりわれはまた、螢とぶ木蔭の墓標新しき大螢終に逸せし川邊かな小岩停車場に着きて、上り汽車を待つ...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...片山桃雨(とうう)諸氏と共に刊行したものであって...
高浜虚子 「子規居士と余」
...ナオミは桃色の縮みのガウンに着換えてしまうと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...夾竹桃の花は南国的...
種田山頭火 「旅日記」
...久し振りに東京の街の有様を見、荷物にゴッタ返した闇い車内、スッカリ変った服飾など見てウタタ感慨が深かったが、夜があけると世界は一変して、妙なる枝振りの林檎、桃、水蜜、杏、牡丹桜八重桜(欝金もあり)、散り残りの山桜、木蓮、海棠さては菜の花、桐の若葉、紅葉など、春をこの一瞬に集めている...
戸坂潤 「獄中通信」
...ずっと丈の低い夾竹桃が三...
中島敦 「環礁」
...遠(をち)にちらばる星と星よ!おまへの※手(そうしゆ)を月は待つてるサーカス幾時代かがありまして茶色い戦争ありました幾時代かがありまして冬は疾風吹きました幾時代かがありまして今夜此処(ここ)での一(ひ)と殷盛(さか)り今夜此処での一と殷盛りサーカス小屋は高い梁(はり)そこに一つのブランコだ見えるともないブランコだ頭倒(さか)さに手を垂れて汚れ木綿の屋蓋(やね)のもとゆあーん ゆよーん ゆやゆよんそれの近くの白い灯が安値(やす)いリボンと息を吐き観客様はみな鰯咽喉(のんど)が鳴ります牡蠣殻(かきがら)とゆあーん ゆよーん ゆやゆよん屋外(やぐわい)は真ッ闇(くら)闇(くら)の闇(くら)夜は劫々(こふこふ)と更けまする落下傘奴(らくかがさめ)のノスタルヂアとゆあーん ゆよーん ゆやゆよん春の夜燻銀(いぶしぎん)なる窓枠の中になごやかに一枝の花、桃色の花...
中原中也 「山羊の歌」
...あたしが桃割れの鬘をかぶり...
久生十蘭 「金狼」
...桃太郎や大江山のように幾度となく繰り返してもらって覚え込んでしまうという訳には行きませんので...
穂積重遠 「法窓夜話」
...桃割娘から初まる生涯の波瀾の裡を...
宮本百合子 「「愛怨峡」における映画的表現の問題」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...桃園の彼方から陽が昇りかけたのだ...
吉川英治 「三国志」
...ほか桃花山、白虎山など、あわせて三山(ざん)の漢(おとこ)どもも、ひたすら梁山泊の援(たす)けを望み、孔亮の使いの吉左右(きっそう)を、首を長くして待ッている場合でもあるとのこと...
吉川英治 「新・水滸伝」
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