...現在の社会制度を無視して残りなく根こそぎにする事が出来るであらうかと云ふ事になれば...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...現代の世界を根こそぎひっくりかえして共産主義の世界にし...
海野十三 「太平洋魔城」
...その辺一面の大樹は根こそぎ薙(な)ぎ倒されているのであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...作物は根こそぎにされ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...十人の将曹よりも、一人のお前達と、頼んでいるわしの心が判らんか? 軽々しく、彼等と刺違えて死ぬような安い命か? そんな安い命と、お前達は思うているのか? お前達、徒党の三四十人が、島津を背負って立つのだとは、思わないのか? わしが、常、日頃よりお前達を頼みにしていることが、未だ得心行っていないのか? 天下のために、わしのために働かなくてはならぬぞ、というわしの言葉を、何んと聞いていた? もし、軽挙妄動をして、父上から、血判した奴等悉く切腹させいと、命ぜられたなら、今まで、わしが、お前達を育ててきたことが、根こそぎ、潰れてしまうということが、判らぬか? お前達が、死んだなら、島津の家に誰がいる?」「然し――」呼吸のつまるような声で、吉之助が、云った...
直木三十五 「南国太平記」
...身内の者が一人でも殘れば小堀の家を根こそぎ引つくり返してやるよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...根こそぎ洗ひ出して見る」平次はさう言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一人残らず根こそぎに探しだされ...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...金利生活者は根こそぎ絶やされてしまうだろうといっていた...
久生十蘭 「だいこん」
...私の生を根こそぎくつがへした癩の宣告を受けたのである...
北條民雄 「発病した頃」
...私の子供らしい夢は根こそぎにされた...
堀辰雄 「三つの挿話」
...今ぞ根こそぎ快く身をも心をも洗い尽されるようなものを感じながら...
正岡容 「小説 圓朝」
...英国における最初の――もっとも上記の如く純粋なものではないが――労働者運動は根こそぎに破壊され...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...営中の勢力を根こそぎにしてしまったものだな...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そこで根こそぎぶっつぶそうと言うコンタンからだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...住民の生態をさえ根こそぎ覆(くつがえ)していたことだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...一気に高家(こうけ)一族の勢力を根こそぎ排除しようと計ったのは...
吉川英治 「私本太平記」
...根こそぎにされた痛ましい松の木が見える...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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