...併し自分は根柢に於いて彼と我との間に天稟の相違あることを忘れてはならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...何よりも先づ僕の缺點を根柢から認識して呉れることである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私共が若し左様に土地を解放して与へたなら生活の根柢(こんてい)を全く破壊されて了ふのである...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...平和は根柢(こんてい)から破れて...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...高揚する唯一の根柢であることを知つてゐる...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...この愛を根柢(こんてい)とせざる時...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...どこか一脈の根柢あるかういふ風評は...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...割合好き嫌いをしない彼の肉体的食欲が案外根柢となっているかも知れない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そして例えば普通最も普遍的で根柢的であると考えられている判断からさえ独立な存在の性格である...
戸坂潤 「性格としての空間」
...芸術の認識機能の分析を抽象抽出しそして更に夫を根柢におくのでなければ不可能なのだ...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...それ自身はまだ根柢浅く...
豊島与志雄 「文学以前」
...我々は我々の自己成立の根柢において神に結合するのである(我々は被創造物であるのである)...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...科学もその根柢において技術的であることを示している...
三木清 「哲学入門」
...從つて有機的發展の思想を根柢とする歴史學にあつては理解の技術たる解釋學が最も基礎的な方法である...
三木清 「歴史哲學」
...特殊的には史觀によつてその根柢に於て規定される關係を通じてであると云はれることが出來る...
三木清 「歴史哲學」
...その根柢においては...
宮本百合子 「現実の道」
...パリの街に一度根柢から吹き上げる大地震を与えたい衝動にかられたことがあったが...
横光利一 「旅愁」
...この世の光を浴(あ)みさせることのできない秘密の胎児――生れでる約束をもたずに出命した暗闇(くらやみ)の希望――こういう煩悶(はんもん)に彼は打ち勝とうとすればするほど人格の根柢から崩(くず)されてしまうのだった...
吉川英治 「親鸞」
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