...この二つのほかには何物をももっていない柚子の実は...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...青柚子庭さきのそぞろ歩きにも飽きたので...
薄田泣菫 「独楽園」
...……柚子のかをり(にほひでなくてかをりである)...
種田山頭火 「其中日記」
...おちつかうとするゆふ空から柚子の一つをもらふ茶の花のちるばかりちらしておくいつしか明けてゐる茶の花冬が来てゐる木ぎれ竹ぎれ月が昇つて何を待つでもなくひとりの火の燃えさかりゆくをお正月の鴉かあかあ落葉の...
種田山頭火 「草木塔」
...しづかな柚子の馨...
中勘助 「銀の匙」
...柚子がしゃべりやむと...
久生十蘭 「雲の小径」
...これでも眼は丈夫なほうだ」柚子は...
久生十蘭 「雲の小径」
...柚子の物質を借りることは...
久生十蘭 「雲の小径」
...柚子の身体は、一瞬、水に隠れて見えなくなったが、ほどなく頭から水をたらし、なにかの絵にあった水(みず)の精(せい)の出来損いのような、チグハグな表情であらわれてきた...
久生十蘭 「春雪」
...七時ちょっとすぎに柚子がバスから降りてきた...
久生十蘭 「春雪」
...それからしばらくして、女中の口から、柚子が、毎朝、八時ごろに家を出て、夕方、五時ごろ帰ってくるという事情が洩れた...
久生十蘭 「春雪」
...このあいだいっしょに工場から出て行ったあの若いひとは、もう島の収容所にいないようだが、どこへ行ったか探す方法はないだろうか……話をきいてみると、ロバート君が横浜へ荷役に行っていた間、たがいにチラと眼を見あわせたいだけのために、半年近くも、毎朝、山下橋の袂に立っていたというんだ」伊沢は火をつけたばかりの葉巻を、灰皿のうえに投げだすように置くと、「柚子さんは、トラックに乗ってくる名も国籍も知れない男に惚れて、惚れて惚れて、仕方がなくなって、理でも非でもかまわない、敵であろうが味方であろうが、情(じょう)のいたるところ、いかんとも忍びがたし……さぁ、どうでもしろというわけで、意気込みときたら、すばらしいもんだった……戦争をしている国の国民の一人として、心の貞潔(ていけつ)はなくしてしまったが、死んでもリミットだけは守る...
久生十蘭 「春雪」
...雉等は柚太が打つて来るのだが...
牧野信一 「剥製」
...水の粉やあるじかしこき後家の君尼寺や善き蚊帳垂るゝ宵月夜柚(ゆ)の花や能酒蔵す塀の内手燭して善き蒲団出す夜寒かな緑子の頭巾眉深きいとほしみ真結びの足袋はしたなき給仕かな宿かへて火燵(こたつ)嬉しき在処(ありどころ)後の形容詞を用ゐる者...
正岡子規 「俳人蕪村」
...一人前に二つずつ位生レモンか橙酢(だいだいず)かあるいは柚(ゆず)でもかけて出しますとなかなか結構です...
村井弦斎 「食道楽」
...玉子ソースは先ずバターを鍋で溶かして米利堅粉をいためてそれへスープと玉子の黄身と塩と酢を交ぜて弱火(とろび)でよく掻き廻しながら濃くなった時火から卸(おろ)して柚(ゆず)の絞り汁を加えるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...かれはまた柘榴(ざくろ)、柚子(ゆず)、紅梅(こうばい)、……ずいぶん枯れてしまいましたね、柏(かしわ)、杏(あんず)、柿(かき)、いたや、なぞはまるで見ちがえるように、枝にも瘤(こぶ)がついて大した木にふとっていますな、時時、ひょんなしごとをやっていて、ふいにお宅の庭のことを人にもはなしたり自分でもおもい出したりしていましたが、あの時分は木がやすくてすぐに手にはいったが当節では庭を作るということも、家を建てるよりかもっとかかりますね、しかしあの大きい松だけたすかっているのは、全くの拾い物ですね、よかったですな、かれはそういうと百年くらいの松をくるまで搬(はこ)んだ時の苦心と、町家の間を引いて来るのに困ったと言った...
室生犀星 「生涯の垣根」
...金柚(きんいう)は時々合(いんがふ)(此七字不明)一興をそへ申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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