...柔和な顔つきの僧侶が行くのを見ると東洋に雲集する何百万人に対して仏教が持つ大勢力が目のあたり立証される...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それに不破もおっとりした柔和な性格だし...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...その高官中の高官のおかたも、ある宴席からの帰りがけ、酔いにまかせて、わたくしどもの婦人客の望みをかなえてくださいましたですよ」地底王国の主人公、ちょびひげ紳士は、万能の名医のように、柔和な顔、赤いくちびるにおだやかな笑(え)みをたたえて、じっとこちらの顔を見つめるのであった...
江戸川乱歩 「影男」
...白い顔の柔和な眉毛の下を遺恨(うらみ)のあるように...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...晩年の白髮の總髮とよく調和してゐる清らかな雙眼や柔和な痩せ面などいふのとまるでちがつて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...御老中へ訴えましたが――」斉彬の柔和な眼の中に...
直木三十五 「南国太平記」
...男一匹の活動しかしこの柔和なれと訓(おし)うるは独(ひと)り耶蘇教(やそきょう)に限ったことでない...
新渡戸稲造 「自警録」
...弱氣で柔和な榮右衞門もすつかり興奮(こうふん)してしまつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...入口の勘定台には柔和な顔をした老人がいて...
久生十蘭 「金狼」
...彼はすっかり課長の柔和な人品に打たれたのである...
平林初之輔 「犠牲者」
...柔和な教員は一切の事情を上手に分り好く話してやり...
松永延造 「職工と微笑」
...(殆んど福々しいと言える位に柔和な笑顔)青年 どうも――百姓 ……(前歯の抜けてしまった大口をパクパク開けて笑いながら...
三好十郎 「おりき」
...ほとんど少年といってよいほどの単純で柔和な顔が青い...
三好十郎 「その人を知らず」
...柔和な手段の限を尽して...
森鴎外 「雁」
...いつも柔和な微笑をうかべている...
山本周五郎 「いさましい話」
...そしてなお女が訝(いぶか)しげに眼をあげると、あの柔和な、明るい笑いかたでにこっと笑いながらいった、「……八重はあの八重だったのですね」...
山本周五郎 「日本婦道記」
...処女のように柔和なので...
夢野久作 「オンチ」
...柔和な眼をくばって...
吉川英治 「私本太平記」
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