...水際の柔らかな泥の上へまっさかさまに抛(ほう)り出した...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...愛らしく結んだ唇なぞを眺めているうちに……クッキリと盛り上がった胸や柔らかな腰の線に見惚(みと)れて思わず手紙を書く手をやすめてしまいました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ふたたび柔らかな若葉に覆(おお)われようとしている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それはいささかの芝居気もなく、平明枯淡な演奏ではあるが、柔らかな愛情と、ロマンティックな夢のうちに、そっと我らの心を押し包んでくれるからである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...腰の丸み柔らかな...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...夫人は柔らかな淡紫(うすむらさき)などの上に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...故人は限りもなく上品で気高(けだか)くありながら柔らかな趣を持ち...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...我々の人生に物柔らかな静穏を与え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...主として凡俗の人の比較的柔らかな霊魂にむかって働きかける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「小さくて柔らかな肩...
山本周五郎 「へちまの木」
...そこから草原(くさはら)みたいな柔らかな絨壇の上に上って...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...柔らかな変化を以て最高音に導き...
夢野久作 「能とは何か」
...耳を立てる‥‥柔らかな...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...いかにも柔らかな深さであつた! この廣大な青色の虚無...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...「向うの部屋にさしている明りの色、柔らかな笑い声、乾分(こぶん)たちの足音や眼(まな)ざし、少しもそんな気ぶりがないわい...
吉川英治 「八寒道中」
...時には何か柔らかな輪郭を持つ白いものを伴っていました...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
...特に本尊阿弥陀のほのかに浮き出た柔らかな姿は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...白い壁との柔らかな調和のうちに...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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