...この監督のただ一つのとりえは女優某を女房に持つている点だけであるとやつているのを見たことがあるが...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...倉本某方の左手にある銀杏(いちょう)の大樹の下に毎夜年若き幽霊立ち現れて...
井上円了 「おばけの正体」
...ヘザ某は気の毒な人...
海野十三 「少年探偵長」
...かの老獪(ろうかい)なる某大国の作戦計画として...
海野十三 「東京要塞」
...あの“東京要塞”と僭称(せんしょう)していた某大国の秘密砲台の位置発見に大功(たいこう)をたてた自記地震計のドラムを硝子(ガラス)張りの箱に入れて...
海野十三 「東京要塞」
...人々これをみれば同村(おなじむら)の某(なにがし)が次男(じなん)也けり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...お味方に参る者共は某が指図いたしましょう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...某書店の店員が親切にカタログをあさってともかくも役に立ちそうな五六種の書名を見つけてくれて...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...某省の局長や某政党の総務が主な公職者で...
豊島与志雄 「乾杯」
...――某々の事業……某々の事蹟……某々の著述...
豊島与志雄 「ナポレオンの遺書」
...おたみは某処のダンサーになっていた...
永井荷風 「ひかげの花」
...彼の友の某(なにがし)が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...長崎屋の雇浪人、伊坂某は斬られ、囲いの中の鉄三郎は奪い去られました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若林蔵子某席における圓朝が人情噺を私(ひそ)かに速記し...
正岡容 「我が圓朝研究」
...(二月一日)われ筆を執る事が不自由になりしより後は誰か代りて書く人もがなと常に思へりしがこの頃馬琴(ばきん)が『八犬伝』の某巻に附記せる文を見るに...
正岡子規 「墨汁一滴」
...野原駅松見屋某へ著...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何某は「因循(いんじゆん)」の人と云ふことが必ず出る...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...長崎の某小学校の校長で御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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