...その架空の何人かに漠然とした嫉妬(しっと)を感ずることである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...堯舜(ぎょうしゅん)を架空の人物にしたのは勿論...
芥川竜之介 「歯車」
...架空の人物と云ふ意味は伝説的人物を指すばかりではない...
芥川龍之介 「僻見」
...俗に芸術家と称(とな)へられる近代的伝説製造業者の造つた架空の人物をも加へるのである...
芥川龍之介 「僻見」
...ヨブの如き人を今日わが国において見ざる事は必(かならず)しもヨブが架空の人たる証左とはならない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...純粋に架空のリアルに徹することができません...
江戸川乱歩 「影男」
...そのまま架空の方を消してしまう...
江戸川乱歩 「断崖」
...そうして『竹斎』というあの物語に出て来る架空の風狂人にも似たものである...
高浜虚子 「俳句への道」
...やはり架空の結婚に憧れていたのだった...
豊島与志雄 「旅だち」
...しかし実例だと差し障りもあるので、何か架空の話で、しかも実際に起こり得るような例を一つ考えよう...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...架空の人物は少なくない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...長い架空の鐵橋を渡つた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...まったくの架空の人物だったのである...
久生十蘭 「悪の花束」
...ヒマラヤの氷壁の上に架空のような唐突な山容を見せ...
久生十蘭 「新西遊記」
...この場合の単位という用語は単に架空の呼称であり...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...架空のつもりで描いたものが...
牧野信一 「階段」
...断乎たる架空の大空の下で一篇のお伽噺の創作にとりかゝつたのです...
牧野信一 「船の中の鼠」
...「頭の中へ持ち応えてゐる六ヶ敷い仕事!」も「愉快な韻文的空想!」も「架空の物語!」も「眼の前の細事は一切没却した広大無辺な無呵有の空に咽んでゐた筈の忘我の詩境!」も「ナンシー・リー」も「電話!」も「怖ろしい吹雪!」も「たゞ見る一面の雪景色!」も「……一気呵勢!」も...
牧野信一 「雪景色」
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