...果ては事務長にまつわりつくあの小娘のような岡までが...
有島武郎 「或る女」
...山科に隠栖し、花鳥風月をともにして、吉良方の見張りの眼を紛らわしていた大石内蔵助は、しかし、それだけでは、まだまだ吉良方の警戒をゆるめさせることの出来ないのを悟って、元禄十五年の春ころから、酒に親しみ出し、祇園に遊んで放縦の日々を送るようになり、果ては最愛の、貞淑のほまれ高い内室までも離別して、豊岡の石束家へ返してしまった...
上村松園 「軽女」
...果ては泣かぬばかりの表情になって...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...さうしてあてもなく海上をさまよひ歩き果ては自殺でもなさる気であらうと言ひ...
太宰治 「右大臣実朝」
...果ては貌(かお)が犬に似てきて...
太宰治 「畜犬談」
...果ては此方からあべこべに誘いかけたりしました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そうして独りでつくねんとして御飯を食べているのだと思って来るとむら/\と逆上(こみあ)げて来て果ては...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...果てはこの学寮にとどまらず大学全体に影を落とすことに...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...果ては学匪美濃部一派の撲滅をさえ唱えだす騒ぎとなった...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...果ては互いの子供の棚おろし...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...果ては最後の審判の怖ろしさまで引合いに出して脅してみても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...果ては坊主の代りに酒や鶏(にわとり)を買わして...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「あんな帯留め……どめ……を……」此方(こなた)の三人は吃驚(びっくり)して顔を見合わせ「オヤ鍋の寐言(ねごと)だヨ」と果ては大笑いになる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...果ては遠く連山につながる...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...果てはシンガポールの三浦のもとに...
三浦環 「お蝶夫人」
...果ては両掌で顔を蔽ふ...
三好十郎 「地熱」
...果ては、ほとんど敵の中に自己の中軍を置いたとも云い得るほど、大胆なる積極性をその馬印に掲げて、前進また前進、一歩たりと、退くことをしなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...お通」そして果ては...
吉川英治 「宮本武蔵」
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