...林泉をつゝんだ暗がひつそりと声を呑んで...
芥川龍之介 「地獄変」
...(八)林泉も亦読書の一境である...
市島春城 「読書八境」
...嵯峨(さが)の父子爵(ししゃく)邸の林泉や風致の話...
谷崎潤一郎 「細雪」
...枕橋のほとりなる水戸家の林泉は焦土と化した後...
永井荷風 「向嶋」
...明治年間向島の地を愛してここに林泉を経営し邸宅を築造した者は尠(すくな)くない...
永井荷風 「向嶋」
...「京洛日記」や「馬込林泉記」や「いつを昔の記」などの小品風なものばかりではなく...
堀辰雄 「「文藝林泉」讀後」
...「……越後国頸城(けいせい)郡林泉寺村真日山林泉寺に馬頭観音と祭られたる法性月毛の十寸六寸(ときろくすん)にあまる名馬に打ち跨り……」カチカチカチカチン...
正岡容 「小説 圓朝」
...林泉に踞して亦垂鉤の境に蹲むと一般であろう...
室生犀星 「庭をつくる人」
...「移住林泉新賜第...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...当時五代将軍綱吉の臨んだ建物林泉も残っていて...
山本笑月 「明治世相百話」
...後、彼は、凱旋(がいせん)すると、微服(びふく)して、林泉寺に入り、親しく宗謙禅師に参見(さんけん)し、以来、学ぶこと深かったという...
吉川英治 「上杉謙信」
...その導師は林泉寺七世の宗謙だったのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...上杉謙信は、日を卜(ぼく)して、城下の林泉寺で、大供養を執(と)り行った...
吉川英治 「上杉謙信」
...たぶんさうした文人雅客の愛誦語でもあらうか、ある中華料理店の聯に、林泉、市(いち)ニ近ク、幽(ゆう)、更(さら)ニ幽と、書いてあつた...
吉川英治 「折々の記」
...林泉に蝉の啼く山をもつだけのものになり終つた...
吉川英治 「折々の記」
...林泉(りんせん)あるところ百禽集まるで...
吉川英治 「三国志」
...古図に見える林泉や大杉は面影もない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...叡山(えいざん)の法燈鳥語もまだ寒い木(こ)の芽時(めどき)を――ここ無動寺(むどうじ)の林泉(りんせん)は寂(じゃく)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
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