...矢の来し方(かた)を佶(きっ)ト見れば...
巌谷小波 「こがね丸」
...矢の来し方(かた)を打見やれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...船室から甲板に出てみると来し方の海水は青々としているけれども...
上村松園 「余齢初旅」
...放っておけばもう十年で全部こうなってしまうのです」正造は遠く来し方を顧みる面持で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...来し方、行く末のことなども際限なく思い続け、看病人の好悪などをとがめ、旧識同伴の間闊(とおどおしき)を恨み、生前には名聞(みょうもん)の遂げざるを愁(うれ)え、死後は長夜(ちょうや)の苦患(くげん)を恐れ、目を塞(ふさ)ぎて打臥(うちふ)し居たるは、殊勝(しゅしょう)に物静かなれども、胸中騒がしく、心上苦しく、三合の病いに、八石五斗の物思いあるべし」と、いかにもその通りで、なまじい学問をした、智慧のある人ほど、よけいに病気を苦にする傾きがあって、容易に病気に安住することはできないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...来し方の空が近くなるだろう...
豊島与志雄 「旅人の言」
...祈りのうちに過ぎ来し方がそのままはっきり見えて来るのだ...
豊島与志雄 「旅人の言」
...わが来し方に茫然(ばうぜん)としぬ...
中原中也 「夏と私」
...三 過ぎ来し方昔の方がよかったと言っても...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...今迄の来し方を思い出しました...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...六条院は紫の女王と来し方のこと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...明石はそれとも気がつかなかったであろうなどとも院は来し方のことを思っておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夫人自身も寂しい来し方を思い出し...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二十六年の来し方が夜明け前の朝靄に包まれていたとすれば...
山本周五郎 「菊屋敷」
...薬局で嗅ぐ風のよに苦いかをりを立てるのはまだ覚め切らぬ来し方のわたしの夢の影であろ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...これの冊子の来し方の...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...七十路(ななそぢ)経たる来し方も千歳(ちとせ)の業(わざ)を立てましぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...来し方から今後のこと...
吉川英治 「新・水滸伝」
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