...もっとも向うの杉垣の外からでしたがね...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...……そんなことを思いながら、フッと庭に目を遣ると、杉垣の傍の、笹混りの草の葉が、既(も)う紅葉(もみじ)するのは、して、何時か末枯(すが)れて了っている中に、ひょろ/\ッと、身長(せい)ばかり伸びて、勢(せい)の無いコスモスが三四本わびしそうに咲き遅れている...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...――今度の住居だといふ杉垣に囲まれた古い家についた...
中勘助 「銀の匙」
...十一このへんのものはみな杉垣をめぐらした古い家に静に住んでゐる...
中勘助 「銀の匙」
...その家とは裏の畑を間にほんの杉垣ひとへをへだててるばかりで自由に往き来ができる...
中勘助 「銀の匙」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...下り切って疎(まばら)な杉垣を...
夏目漱石 「虞美人草」
...幹の半分以上が横に杉垣(すぎがき)から...
夏目漱石 「三四郎」
...杉垣(すぎがき)の遥(はる)か向(むこう)に大きな柿の木が見えて...
夏目漱石 「野分」
...杉垣を引き抜いて...
夏目漱石 「門」
...元は枯枝の交った杉垣があって...
夏目漱石 「門」
...西側の杉垣のそばまでくると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...杉垣にはさまれた屋敷通りに来た時であつた...
牧野信一 「階段」
...同じ杉垣の家ながら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...北原武夫というのは宇野千代の良人)「杉垣」のこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「広場」「おもかげ」「昔の火事」「杉垣」その他『新女苑』にかいた短篇三つ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「杉垣」など、あすこでは主人公夫婦が現実に対して一つの態度をもっていて、その態度で世相の推移に対してゆくそのところをかいたの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...五爪竜(やぶからし)の絡(から)んでゐる杉垣(すぎがき)の処に雨に濡(ぬ)れながら立つて...
森鴎外 「金貨」
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