...部屋の前面にある崖には其齒朶が澤山生えてゐた...
高濱虚子 「横山」
...春風に似て春風よりも少し重たい風が耳朶をなぶる...
太宰治 「お伽草紙」
...………次イデ耳朶ニモソレヲ感ジタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...誰ひとり立って粗朶をくべに行くだけの元気もない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...兄弟……」一人になると韃靼人は粗朶を投げ添えて横になった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...」「素敵な歯朶だね...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...彼女の指と耳朶とが眼先にちらついて離れないことが四五分も続くようになった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...社の構内に朶(あーち)が設けてあった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...遠くの沖には彼方(かなた)此方(こなた)に澪(みお)や粗朶(そだ)が突立(つった)っているが...
永井荷風 「日和下駄」
...煙管(きせる)を持(も)たぬ所在(しよざい)なさに麁朶(そだ)の先(さき)を折(を)つて其(その)癖(くせ)の舌(した)を鳴(な)らしつゝ齒齦(はぐき)をつゝいて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...分家の厩のうしろの麁朶の中へ一羽逃げ込んだのがある...
長塚節 「十日間」
...桃色の耳朶(みゝたぶ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「耳朶のない駕籠屋を捜すのはわけはあるまいが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ないし狂歌師仲間の六朶園(ろくだえん)荒井雅重...
森鴎外 「細木香以」
...粗朶(そだ)を取って焚きよいほどに折り揃(そろ)えたり茶を替えにお立ちになったりして...
山本周五郎 「日本婦道記」
...耳朶の端にできた小さな疣だったが...
吉川英治 「くせ」
...朶思大王も孟獲も...
吉川英治 「三国志」
...一朶(いちだ)の白雲が漂うかのような法然の眉...
吉川英治 「親鸞」
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