...――そして三味線をかかえると、客を娯(たの)しませようとするよりは、自分ひとりの思い出でも娯しむように、よしや、こよいは曇らばくもれとても涙で見る月を「藤次さん、わかる?」「ウム、もう一曲」「ひと晩じゅうでも、弾(ひ)いていたい――」しんの闇にもまよわぬ我をアアさて、そ様(さま)の迷わする「なるほど、これでは確かに、二十一にちがいない」三それまで、沈湎(ちんめん)と額(ひたい)づえついていた清十郎が、どう気をとり直したか、唐突に、「朱実、一杯(ひとつ)ゆこう」杯を向けると、「ええ、頂戴」悪びれもせず、うけて、「はい」と、すぐ返す...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――ネ、朱実」と、お甲は、調子づける...
吉川英治 「宮本武蔵」
...びっくりした途端に、朱実は、笑いが止まってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...朱実は心臓のつぶれるような声をあげた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...朱実は初めて見る男にちがいないが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...朱実(あけみ)のうしろへ寄って来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...朱実は打ち伏したまま...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お師匠様の言伝てをたのんだ朱実(あけみ)じゃないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それを朱実は、ひとりでべつな意味にはきちがえているのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――朱実と武蔵と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「……?」朱実はいなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この世は強く生きちゃ行かれねえぜ」「…………」朱実は心を動かされた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...けれど朱実は、土のついた足のまま、有合う草履に足をかけて、「ああいい気もち」ふらふらと、往来のほうへ歩み出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...朱実は、まっしぐらに、的(あて)もなく闇の中へ駈け去った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「朱実(あけみ)」又八は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼女が、中山道を江戸下りの女郎衆と共に、八王子の宿まで来た時、そこで泊り合せた旅籠(はたご)で、彼女は、城太郎の連れだという大蔵を見かけていたし、大蔵は二階から、陽気な一座の中に、朱実の姿を見て、薄ら覚えに記憶はしていたのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大蔵にとれば、その日から、朱実も役に立ち、又八も役に立つのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お甲、朱実(あけみ)、お通、誰、誰、誰と彼が青春の相手に、想(おも)ったり狎(な)れ遊んだりした女子(おなご)の数々も、今、死を前にして、思わぬではなかったが、胸のそこから呼んでいる名は、ただひとつだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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