...自分の力に押され押されて未見の境界へと険難を侵して進む...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...未見の男目がけて緊張して歩いて行つた...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...かの未見(みけん)の敵であつた山の客がした如く...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ただ何かなしに行衛(ゆくえ)を知らなかった未見の友の有処(ありか)を突留めたような気がして会心の微笑を禁じ得なかった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...兼て未見の知己なる端村と余とを相逢はせむとするなり...
大町桂月 「月の隅田川」
...アヴァンガルドというのは未見であるが...
寺田寅彦 「映画時代」
...未見の友宮川氏(愛生園書記)に迎へられて...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...好子も未見の若いその読者に感激を感じてゐた矢先き...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...例えば水素原子の構造がどうなければならないか――それは決定されるべき未見の事実である――という問に対する答えは...
戸坂潤 「科学方法論」
...即ち黄氏には讀未見書齋といふ書齋があつたが...
内藤湖南 「藏書家の話」
...しかも未見のうちから密かに会見を楽んでやってきた今度私と新守座へ割看板の...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...十六世紀に出たストラパロラの『面白き夜の物語』(ピャツェヴォリ・ノッチ)十三夜二譚は余未見の書...
南方熊楠 「十二支考」
...」妻は未見の世界を発見したもの珍しさで...
水上滝太郎 「遺産」
...何日かかるのか只今では未見当ですが大体十五日ぐらいではないかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小郡駅逆旅、池蓮盛開、花葉頗大、都下所未見、応主人需賦...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此等の稿を読んで著者の痴頑(ちぐわん)を責めなかつた少数の未見の友とに感謝する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...薬法もまた仏家(ぶっけ)でいう“未見(みけん)真実”なら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さらに寄与しうる幾種かの未見資料を収め得たことは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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