...未熟な作家の一人なる私の考へが...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...彼は未熟なる知識を糧(かて)とせる乳臭児(ちくさご)の襲撃を受けて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...最後に私はこの一編の未熟な解説が...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...私のここに述べた未熟な所論の中に多少の真の片影のあることを認めてもらえるであろうと信ずる...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...私が繪筆をとり初めてから五年目である事も正直にかいて置いた事故未熟な繪も...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...人間が素人としてもつ常識性は専門性――科学性――とは独立な独自の原理を意味しているのであり(今の場合の常識――常識一般――は決して単に科学前の未熟な知識を意味するのではない)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...之によるとロマンティシズムとはリアリズムに先行する文学の発達の未熟な段階だというのであり...
戸坂潤 「思想としての文学」
...未熟な術語や又却って使い古された熟語を用いる場合によく現われる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...あるいは少しばかり覚えたことに勿体(もったい)を付けてこれを他の一層未熟な人に売付けるのが教育屋であるということを度々聞きました...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...ワキよりも地頭よりも未熟なシテの役者をわれわれはしばしば見る...
野上豊一郎 「演出」
...ただ未熟な者が先人の技術の堆積の上にも攀ぢ登れないで...
野上豊一郎 「演出」
...そんな未熟な威喝などを相手にするようすもなく...
久生十蘭 「魔都」
...蓋(けだ)し男女交際法の尚(な)お未熟なる時代には...
福沢諭吉 「新女大学」
...未熟な水泳者には危険な海だつた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...下級武士たちの権力に未熟な産業資本が結合したもので...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...未熟な技(わざ)をかこつこともござるが...
吉川英治 「剣難女難」
...まだ年ばえも未熟な小冠者(こかんじゃ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...どんな未熟な相手にも闘うとなれば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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