...しかしこの雑誌社から発行する雑誌に憎悪(ぞうお)と侮蔑(ぶべつ)とを感じていた彼は未だにその依頼に取り合わずにいる...
芥川龍之介 「十円札」
...未だ嘗て自分の心内乃至身邊に起る事物に對して...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...彼女が未来に対して持つてゐる夢想に興味を持つた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...未亡人として髮を切つてしまつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この津軽地方の大きい未完成が...
太宰治 「津軽」
...「××による反省者」未決一〇四名...
戸坂潤 「社会時評」
...學堂の成功學堂が成功の一原因は、政治家の凖備と修養とを怠らざる是れなり顧ふに藩閥の諸老は、大抵立憲大臣としての伎倆なく、取て代る可きの後進政治家も、未だ經國の大才と認む可きもの實際に出現せずして、到る處夜郎自ら大なりとするの斗漢が、紛々として互ひに短長を爭ひ、雌雄を問ふを見るのみ稱して政治家といふと雖も、未だ知らず、政治家たるの準備と素養あるもの果して幾人ぞ夫れ經國の大才は難し學堂亦嘗て此れに當るの實力を世間に示したることあらず故に世間唯だ彼れを大言壯語の虚才として、寧ろ之れを譏笑する多しと雖も、彼れは大言壯語を以て世間を虚喝すると同時に、其平生の抱負を苟且にせずして、孜々として大臣學を修め、英雄の課業を研究して休まざるの熱心あり此熱心ありて而る後、大言壯語するときは、即ち其大言壯語も亦終に徒爾ならざる可きを信ずるに足る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ただ未だに、通俗小説の名は残されているが、それは通俗的現代小説を指した物で、大衆文芸も同じ新聞に載り乍(なが)ら、新らしき時代の物のみを、特に、通俗小説、又は、新聞小説と称しているが、この区別は甚だ曖昧なのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...すえ子には未来の夫が定められてしまったのです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...未だ公判というものがあります...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...山木元吉の両名は追跡中ですが未だ逮捕されません...
久生十蘭 「魔都」
...この『騎手』はきつと自分の未來の名譽をきづいてくれるだらう...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...未だそんなに酔つてはゐなかつた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...僕は未だ一度も行つたことはない...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...未だ公衆に発表されていない若干の細目を述べることが出来たからである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...文政癸未に江戸に出て長泉寺に寓し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...未明に起き出して眉(まゆ)のような細い月が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...物見の未熟にちがいない...
吉川英治 「三国志」
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