...時は神無月末の或る朝まだき...
石川啄木 「葬列」
...全市街はその日朝まだきより...
泉鏡花 「凱旋祭」
...寂しくも唯ひとり、唯ひとり、きのままに、棺のうち、唯ひとり、唯ひとり、のこしきて、朝まだき、はなやかに、はなやかに、うちつれて、歌ふやう「時くれば、時くれば、ゆくみちぞ、このをとめ、みまかりぬ、みまかりぬ、戀やみに...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...多くのわたしの町の人――朝まだきにボストンにむかう農夫や仕事に出かける木伐(きこ)り――はわたしがこの仕事から帰ってくるのに出会った...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...十二月も末に近い朝まだきの...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...うれしかつたのは煙草を切らして困つて朝まだきに途上の人から二三本頂戴したこと...
種田山頭火 「松山日記」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...朝まだきの活劇を一幕残して...
中里介山 「大菩薩峠」
...戸ははやく立てさせて時雨れ來るけはひ遙かなり焚き棄てし落葉の灰はかたまりぬべし八日松の葉を繩に括りて賣りありく聲さへ寒く雨はふりいでぬ朝まだき車ながらにぬれて行く菜は皆白き莖さむく見ゆ四大正三年六月八日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...朝まだき、素焼の瓶子を水中に沈めたような、清らかにおっとりした風情...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
......
中谷宇吉郎 「赤倉」
...×まだ明け切らない朝まだき...
北條民雄 「続癩院記録」
...すべて朝まだきの人通りは...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...元旦の朝まだきである...
吉川英治 「三国志」
...「朝まだき、暗いうちに、足利の宰相(さいしょう)(参議)をはじめ、六波羅じゅうの勢(せい)は、東へ立った」「はや六波羅には、武者らしきものはひとりもいぬと申す」「総勢千七、八百騎とか」「いやいや、それが大津越えにかかる頃は、尊氏を慕うてあとより追っかけ加わる勢(せい)もおびただしく、いつか三千余騎にもなっていたという」「いずれにせよ、尊氏は、八座の宰相の身にありながら、君恩もわすれ、朝命も待たいで、無断、東下(とうげ)をあえてしたことは確かとみゆる」「不忠不逞な臣」「断乎たる御処分な降(くだ)されねばあいなるまい」公卿口の姦(かしま)しさ...
吉川英治 「私本太平記」
...きょうの朝まだきに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――その日の、朝まだきである...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ霜の白い朝まだきに...
吉川英治 「源頼朝」
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