...その朗々たる音吐とグロテスクな諧謔(かいぎやく)とを聞くだけでも...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...そうして楽屋(がくや)からは朗々と...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...朗々(のどか)なりしも掌(てのひら)をかへすがごとく天(てん)怒(いかり)地(ち)狂(くるひ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...一篇(いっぺん)の構成あやまたず、適度の滑稽(こっけい)、読者の眼のうらを焼く悲哀、若(も)しくは、粛然、所謂(いわゆる)襟(えり)を正さしめ、完璧(かんぺき)のお小説、朗々音読すれば、これすなわち、スクリンの説明か、はずかしくって、書けるかっていうんだ...
太宰治 「斜陽」
...音吐朗々ではないけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...傳令使らは朗々と 685聲あげ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それは、ネロのものではありませんでした! ゆっくりした、朗々と響く声は、優勝者はアントワープ市で生まれた、波止場主(はとばぬし)の息子、スティーブン・キースリンガーである、と宣言していました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...朗々として得意の吟声を試み出でようとしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お寺へ来て朗々と読まれる文言を聞けば...
中里介山 「大菩薩峠」
...田や畑の中で朗々と易経を唸(うな)りながら仕事をするのをよく見かけたものだ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...手にはドキドキする鎌(かま)を持つて、汚ない布子のジンジン端折り、捻(ねぢ)り鉢卷がそのまゝずつこけたやうに、煮締めた手拭を、緩く首に卷いて、恐ろしい無精髯、金壺眼で、狐面で、聲だけは朗々と、威壓と虚勢に馴れた凄いバリトンです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その大部分を朗々と諳誦したもので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その近づき難き天涯の底に朗々と晴れわたって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...読誦之声朗々...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...朗々たる音吐(おんと)を以て演出せられて...
森鴎外 「余興」
...「本大臣は本日ここに諸君に見(まみ)ゆる光栄を有する事を喜ぶ」とか何とか音吐朗々とやっております...
夢野久作 「鼻の表現」
...列座の衆僧の声が朗々と...
吉川英治 「親鸞」
...「鳴門舞(なるとまい)――しばらく殿の朗々たる謡声(うたいごえ)も聞きませぬ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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