...「最後には」ではない...
芥川龍之介 「誘惑」
...最後には既に消えかかっていると考えられる暗赤色のものに終るという等級を作ったのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...話し合った最後には付加えたという...
犬田卯 「一老人」
...父の手に引かれて歩いていた子供の頃から、自分の職業生活の克己的な労苦を思いうかべ、最後には、まるで夢のような気持で、その晩のあの呪わしい惨事をいくどもいくども思い出したのであった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...最後には遂に救われなかった人として...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...最後には哀切かつ回顧的な口調でしか彼女のことを語れなくなっていた...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...入れ歯と言ってもはじめは下の前歯と右の犬歯だけはまだ残っていたのが長い間にはだんだんにそれもいけなくなり最後には犬歯一本を残した総入れ歯になってしまった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...それより外国と貿易をすれば、無用の物が殖(ふ)えて、有用の物を取られてしまうという心配の愚なことを解釈し、日本国中の学者先生がたいがい残らず海防策というものを書いて、頭から外国人を盗人に見てかかるの陋(ろう)を笑い、最後には、「されば地図でこそ日本は、世界の三百分の一つばかりに見る影もなき小国のやう思はるれども、その実は全世界を三十にわりてその一分を押領(おうりやう)するほどの人数を持てる国なり、まして産物は沢山、食物は勿論……」と土地は小なれども人口の大なることに自信を持たせて、盛んにヨーロッパ文明を取入れることを主張している論旨は闊大(かつだい)にして、精神は親切に、文章は例の痒(かゆ)いところへ手の届くようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...最後には覚悟房という僧にわが名の二字を書かせて...
中里介山 「法然行伝」
...最後には慈愛に充(み)ちた御年寄...
夏目漱石 「行人」
...又最後には今日(こんにち)の如くアンニュイの結果として来る事もあるが...
夏目漱石 「それから」
...最後には単なる虚栄心のためでもあった...
夏目漱石 「明暗」
...最後には何という気の毒な女だろうという軽侮(けいぶ)の念が例(いつ)もの通り起った...
夏目漱石 「明暗」
...最後には他愛もなく捕虜(とりこ)にされ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして、規則的かつ正当な勢いの減少によって、ついに最後には、両方とも無へと消滅し去るのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...よし最後には重症たるべく運命づけられてゐるとは云へ...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...最後には劇毒ある蟾蜍(ひき)の一種と変った...
南方熊楠 「十二支考」
...最後には両脚を棒のように踏み締めて死にかかった獅子のようにぶるぶると身をもだえた...
夢野久作 「暗黒公使」
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