...さては寺道を山や田に往返(ゆきかへ)りの男女の暢気(のんき)な濁声(だみごゑ)が手にとる様に聞える――智恵子は其聞苦しい訛にも耳慣れた...
石川啄木 「鳥影」
...さう暢気(のんき)な事も出来ないが...
薄田泣菫 「茶話」
...ひどい行脚(あんぎや)好きで閑(ひま)さへあれば暢気(のんき)に旅に出歩いてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...ある日禁裏に参内してゐた五六人の公卿(くげ)達は日当たりのいい溜(たまり)の間で暢気さうに雑談を交してゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...暢気(のんき)に煙草をふかした...
田山花袋 「朝」
...田舎の人って暢気ですから...
外村繁 「澪標」
...暢気(のんき)な烏だねえ」お杉は口が軽い...
中里介山 「大菩薩峠」
...暢気(のんき)な縁先の仕事はできないものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...まあ自分の好きな事を暢気にやって行くのが...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...下手人が尻尾を出すかもわからないから――」そんな暢気(のんき)なことを言うのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それをはくと暢気なロシア魂が彼を駆りたてたものと見え...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...暢気(のんき)にぶらりぶらりと暮すことばかり考えている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そう暢気(のんき)なまねはしちゃあいられないんですから」「それは諦めたほうがいい」と登は怒りを抑えて云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...そんな暢気なことを云っているばあいではなかった...
山本周五郎 「失蝶記」
...そんな暢気(のんき)なこと云ってるけど...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...もうこんな暢気なことはしていられないぞ...
横光利一 「旅愁」
...自分は暢気(のんき)とは思っていないが...
吉川英治 「新書太閤記」
...あんな暢気(のんき)なお方だから...
吉川英治 「平の将門」
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