...人々は暗々裏にそれに脅かされている...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...そのくらいはまだよいとして弟子共が持って来る中元や歳暮(せいぼ)の付け届け等にまで干渉(かんしょう)し少しでも多いことを希望して暗々裡(あんあんり)にその意を諷(ふう)すること執拗(しつよう)を極めたある時盲人の弟子があり家貧しき故に月々の謝礼も滞(とどこお)りがちであったが中元に付け届けをすることが出来ず心ばかりに白仙羹(はくせんこう)をひと折買って来て情を佐助に訴え...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...それは既にその内部の力の衰へたことを暗々裡に意味してゐる形になる...
田山録弥 「真剣の強味」
... 165彼等の不信いきどほり黒暗々のアイギスを彼等すべてに動かさむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それが暗々裏に心理的な作用を(論理的ではない作用を)営んでいるのではないだろうか...
戸坂潤 「読書法」
...暗々裏に行う闘(たたか)いに飽いていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...富子が暗々裡にその解決を迫っているのが彼にはよく分っていた...
豊島与志雄 「囚われ」
...隆吉はそれを暗々裡に感じて...
豊島与志雄 「反抗」
...在野党に傾く者との区別が暗々裡にあったように思われた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この烟突とを暗々の裏(うち)に連想せずにはいられなかった...
夏目漱石 「それから」
...その時まで暗々裡(あん/\り)に私はセント・ジョンを何處かわからない所のある人として怖れてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...おそらく井伏の法螺鱒などには想像もつくまいヨルダン河の暗々たる...
牧野信一 「喧嘩咄」
...もしこれを言ふ時は胸裡(きょうり)に記憶したる幾多の詩画を取て暗々(あんあん)に比較して言ふのみ...
正岡子規 「俳諧大要」
...暗々の中に金の保護を仄めかした...
三島霜川 「自傳」
...やはり暗々裡(あんあんり)に古書の外国記事が...
柳田国男 「海上の道」
...大塔ノ宮を暗々(やみやみ)と虐殺しまいらせた者は...
吉川英治 「私本太平記」
...暗々(あんあん)たる梢(こずえ)から梢を...
吉川英治 「神州天馬侠」
...暗々(あんあん)たる屋根(やね)うらの梁(はり)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
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