...少年は時折り立ちどまって眼をあげるのでしたが...
モオパッサン 秋田滋訳 「寡婦」
...歩いては時折り思い出したように立停った...
有島武郎 「カインの末裔」
...東京に沢山ある古道具屋で、時折り鉄の扇、というよりも、両端の骨が鉄で出来ている扇や、時として畳んだ扇の形をした、強直な鉄の棒を見受ける...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今ではただ時折り亜麻布紙に写されている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...池にはそういう種類の魚群がたくさんあって、かれらは冬がその氷の戸をかれらの広い明り窓のうえに鎖(とざ)す前の短い季節をたのしんでいるかのようで、時折り、湖面にかすかな風があたったのか、それともいくつかの雨のしずくが落ちたのか、と思わせるうごきを見せるのであった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...また、時折り、氷が浅い水溜りでおおわれると、一方が他のものの上に載せられた、わたし自身の二重像を見た...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...時折り彼は、さも苛だたしげな手つきで帽子をぬいで、禿げあがった額をハンカチでごしごし拭いた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...時折り緑樹の間に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...マヘボ付近の大岩窟中に潜入した兇蕃たちは時折り警備線を突破しては討伐隊と小競(こぜ)りあいを演じていた...
中村地平 「霧の蕃社」
...時折り牡山羊は檻から外へ滑(す)べり出て...
中村地平 「南方郵信」
...薩摩芋の蔓は時折り...
中村地平 「南方郵信」
...時折り木炭を隣村に運ばして貰っているのである...
中村地平 「南方郵信」
...この人の詩についてはわが国でも時折り推称される...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...どうかこのようなその時折りの筆のすさび*を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんなものは乱歩氏でなくては……」と時折りに思い思い今日に到ったものでした...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...それでも時折りはたまらなく咽喉(のど)が鳴るのであったが...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...ただ、棹の上に取り付けてある矢(や)の羽型(はがた)の風車が、これも彩色を無くしたまま、時折り、あるか無いかの風を受けて廻転しかけては、ク――ック――ッと陰気な音を立てているばかり……空は一面の灰色に曇って、今にも降り出しそうである...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...時折り不可分に結合しているにかかわらず...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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