...今度は是非に謹製致したいと思いながら...
上村松園 「私の仕事 松篁の仕事」
...外ならぬ貴公から是非にと頼まれたのは前代未聞じゃから...
海野十三 「奇賊悲願」
...急に乗り気になって是非にと懇望して来ると云う訳で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いつも見合いの後で先方は是非に云うてくれはるねんけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして政友民政両党の是非について...
種田山頭火 「行乞記」
...友は主人の僧を知つてゐるので、是非にと言つて、私を引張つて来た...
田山録弥 「百日紅」
...と彼れが「是非に」と勧めるから...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...種彦は先ほどから是非にも人を遠ざけ唯一人になって深く己(おの)が身の上を考えて見ねばならぬ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...是非にも弟子にと頼まれる勘当の息子たちからは師匠と仰がれ世を毒する艶(なまめか)しい文章の講釈...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...去歳(こぞ)の冬江戸庵主人画帖(がじょう)一折(ひとおり)携(たずさ)へ来(きた)られ是非にも何か絵をかき句を題せよとせめ給ひければ我止む事を得ず机の側にありける桐の丸火鉢(まるひばち)を見てその形を写しけるが...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...先生が、それほどにごらんになりたがるほどのものならば……と、この老爺、またしても持って生れた病がきざして参りましてな」「ナニ、何がどうしたというのだ、仙台公秘蔵の王羲之は、国主大名将軍といえども借覧のかなわないものだから、是非に及ばない...
中里介山 「大菩薩峠」
...こればかりは親や兄の自由には行(い)かないもんだからね」「藤尾が是非にと云うんですか」「え...
夏目漱石 「虞美人草」
...是非に欲しいと思い込んだら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...是非に見抜いてやらねばならぬ奴じゃ」一五「お初どのとやら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それゆえ、そなたが、口を酸(す)くして、すすめてくれようと、よも、ここまで、足を向けようといたすはずがない――わたしには、よくわかる――そなたが、心をつくしてくれようとの気持はかたじけないが、おなじことであれば、わたしを、案内してたも――わたしが、是非に逢う...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...だが是非にとそれに拘泥(こうでい)すれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「それあ先生が是非にという命令なら遣らんとは云いません...
夢野久作 「爆弾太平記」
...しかし約束は約束なれば是非に及ばぬ...
夢野久作 「名娼満月」
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