...春田は、どんな言葉でおわびをしたのか、わかりませぬけれど、貴方(あなた)に書き直しさせたと言って、この二、三日大自慢で、それだけ、私は、小さくなっていなければならず、まことに味気ないことになりました...
太宰治 「虚構の春」
...春田など、太宰さんの小説ひとつ読んでいないのです...
太宰治 「虚構の春」
...私たちの雑誌の性質上、サロンの出いりも繁く、席上、太宰さんの噂(うわさ)など出ますけれど、そのような時には、春田、夏田になってしまって熱狂の身ぶりよろしく、筆にするに忍びぬ下劣の形容詞を一分間二十発くらいの割合いで猛射撃...
太宰治 「虚構の春」
...学校も役場もお寺もさいたさいた朝ざくらまぶしく石をきざむやうたつてもおどつてもさくらひらかない・石がころんでくる道は遠い馬に春田を耕すことを教へてゐる・しづかな道となりどくだみの芽どつさり腰をすえたら芽けふのおせつたいはたにしあへでさつそく留置郵便をうけとる...
種田山頭火 「行乞記」
...春田禅海といふ真言宗の行乞相(マヽ)と話し合ふ機会を得た...
種田山頭火 「行乞記」
...義兄に当たる春田居士(しゅんでんこじ)が夕涼みの縁台で晩酌(ばんしゃく)に親しみながらおおぜいの子供らを相手にいろいろの笑談をして聞かせるのを楽しみとしていた...
寺田寅彦 「思い出草」
...かなり数奇(すうき)の生涯を体験した政客であり同時に南画家であり漢詩人であった義兄春田居士がこの芭蕉の句を酔いに乗じて詠嘆していたのはあながちに子供らを笑わせるだけの目的ではなかったであろうという気もするのである...
寺田寅彦 「思い出草」
...後に南画を川村雨谷(かわむらうこく)に学んで春田(しゅんでん)と号した...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...私が物心ついてからの春田は...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...春田は十二三年前に五十余歳で喉頭癌(こうとうがん)のためにたおれた...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...今でも春田のかいた四君子や山水の絵の襖(ふすま)や屏風(びょうぶ)が見られる...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...楊枝(ようじ)をかみながら絵絹に対している春田居士(しゅんでんこじ)を思い浮かべる...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...どこか世間をはなれたような飄逸(ひょういつ)なところのある点でいちばん父の春田居士(しゅんでんこじ)の風貌(ふうぼう)を伝えていたのではないかと私には思われる...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...第一には父の春田が当時不治の病気にかかっていた事である...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...四十三年一月下旬に父の春田居士(しゅんでんこじ)が死んだ...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...去年の春田舎(いなか)から呼寄せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨春田辺へ来られた節親(まのあた)り挨拶あり...
南方熊楠 「十二支考」
...春田打つ男の人形を作って...
柳田国男 「雪国の春」
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