「映る」の意味
光や映像が反射して見える
小説での「映る」の使い方
...母を失った嬰児(えいじ)の如く私の眼に映るからだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...月なき辻へ映るのである...
泉鏡花 「婦系図」
...乗客(のりて)はただこの二人の影のちらちらと分れて映るばかり...
泉鏡花 「婦系図」
...そこに映る自分の姿をみると...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...家柄のない事はこういう社会の人の目には一つの罪悪のようにでも映るのでしょうか...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...窓ガラスに映る痩せこけた土色の異形の姿を見ては...
大杉栄 「獄中消息」
...磨き立ててある用箪笥に映るちらちらする炉火の光や...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
... 210火光閃めき炎々と冲(ひ)いりて天に映る時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この裏側が薄暗く映る事もあった...
夏目漱石 「門」
...年をとつた婦人のすがたは家鴨(あひる)や鷄(にはとり)によく似てゐて網膜の映るところに眞紅(しんく)の布(きれ)がひらひらする...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...山腹に何か長い陰影(かげ)がチラチラ映るのに気づくけれど...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...月が出て波に映るさまを見せる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まったくその絵が絵として眼に映ると...
本庄陸男 「白い壁」
...さうして彼の目に映る女といふものは...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...渇きもとめる思いや清純なる憤りや深い哀愁が日々に映る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...だがその鏡に映る美しい数々の作を見た時異常な一つの場面が私の目前に表示される...
柳宗悦 「工藝の道」
...路傍に果てしもなく續いてゐる生籬へ映るのであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...一方の心へ映るのは是非がない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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