「昔々」の意味
大昔
小説での「昔々」の使い方
...そこで予(あらかじ)め前へ「昔々」と食付(くつつ)けたのである...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...昔々エジプトの或王様が宮廷の図書室の戸口に「霊魂慰藉(いしゃ)の宝庫」と誌した...
辰野隆 「愛書癖」
...「昔々、京の三条の提灯屋(ちょうちんや)へ提灯を買いに行きましたとさ、提灯を一張買って壱両小判を出しましたが、番頭さんがおつりをくれません、もしもし番頭さん、おつりはどうしたと言えば、番頭さんが言うことには、提灯に釣がねえ」だが、この落ちは、舞子たちにあんまり受けませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔々大昔の日本には...
野村胡堂 「古城の真昼」
...廊下に付けた足跡は、両国の獣肉屋(ももんじや)で手に入れた、貉(むじな)の足のからくり――そんな事までして私は、お嬢様の並々でない物好きな心持を掴んだので御座います」「…………」「お嬢様はもう、昔々旦那様から、身分違いと言って捨てられた者の子の種を宿しました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...多賀屋へ聟にでも入らなきや身の立てやうはない」「――」「親と親との昔々の約束は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多賀屋へ聟にでも入らなきゃ身の立てようはない」「…………」「親と親との昔々の約束は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昔々の聖者達のやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「この野郎は、内儀(おかみ)さんが離屋の床下に入れて、生命(いのち)がけで守っていた一万両の隠し場所を嗅(か)ぎつけ、母家の二階に戸板に仕掛けた弓を持ち込み、槍の中心(なかご)に、紐をつけて射込んだのですよ、昔々、石弓(弩(いしゆみ))というものを戦(いくさ)のとき使ったというが、板に弓を留めて射ると、かなりの重いものでも、狙い違(たが)わず遠くへ射込める、庇(ひさし)にそれを仕掛けて石の代りに槍の中心をつがえ、着換をして、これから寝ようとしている内儀さんの首を射た」「――」聴く人は固唾(かたず)を呑むばかり、平次の絵解きは誰も想像もしなかった程(ほど)の変ったものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「箱根へ湯治(たうぢ)に行つた知合ひからお土産(みやげ)に貰つたのだよ、昔々、朝鮮の國から、日本の朝廷に御使者が來た時、持つて來た寶の箱に一八と書いてあつた、叩けば開かれる――といふ謎(なぞ)だつたと物の本に書いてあるさうだよ」平次は妙な話を始めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昔々の懐かしい家の匂(にお)いを歌うのだった...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...緋娑子さんが、この前に遊びに来たのは、去年の暮れごろのことだったから、むかしといったって、まだ、半年そこそこにしかならないが、緋娑子さんの咏歎(えいたん)をきいていると、それが、『昔々、あるところに』の、あの『大昔』のようにきこえる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...昔々の名優大井新太郎が一幕出してゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...尊げな言葉は昔々聞かされてゐるが...
正宗白鳥 「新しくもならぬ人生」
...増補昔々物語の本文...
三田村鳶魚 「女順禮」
...この羽織は昔々のです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの神通力と不思議な武器とをもって仕合や戦闘にのぞんだ昔々の遊歴の騎士みたいに見受けられる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...昔々ある処に長興寺というお寺があった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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