...天気がいいので女中たちははしゃぎきった冗談などを言い言いあらゆる部屋(へや)を明け放して...
有島武郎 「或る女」
...まるで明け放したパヴィリオン〔亭(ちん)〕といった形なのだから...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...すっかり明け放してありました...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...明け放した扉(ドア)に当ってドサーン! と凄まじい響きを立てた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...快活を装う明け放しの老人のように...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...「雨戸を明け放しちゃいけない...
豊島与志雄 「公孫樹」
...梅雨(ばいう)はこんな風に何時から降出したともなく降り出して何時止むとも知らず引き続く……家中(いへぢゆう)の障子を悉く明け放し空の青さと木葉(このは)の緑を眺めながら午後(ひるすぎ)の暑さに草苺や桜の実を貪つた頃には...
永井荷風 「花より雨に」
...折から暑さに向う時節であったから縁側(えんがわ)は常に明け放したままであった...
夏目漱石 「変な音」
...はてなと明け放した椽側から上(あが)って主人の傍(そば)へ寄って見ると見馴れぬ客が来ている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...明け放した正面から窓の方へ流れてくる涼しい風に吹かれながら...
南部修太郎 「疑惑」
...何処(どこ)もかも明け放したままになって...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...悉くの窓を明け放して...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...ただ裏の戸明け放しありて...
宮崎湖処子 「空屋」
...すっかり家中明け放した庭の暗が気味わるく成って来た...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...しろうとはいざとなると大膽な明け放した行ひには...
室生犀星 「渚」
...ここまで明け放しで迫つてくることも...
室生犀星 「はるあはれ」
...こんなに明け放していて...
森鴎外 「余興」
...窓も明け放したままであるが...
夢野久作 「暗黒公使」
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