「明き」の意味
明るいこと
小説での「明き」の使い方
...陸海軍の術語に明き事...
芥川龍之介 「彼の長所十八」
...安住出来る様な明き間じゃない...
芥川龍之介 「上海游記」
...」義雄は先づその大泊(おほどまり)から明き屋を買ひ初め...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...広い明き地のやうな中庭がいやに目に立ち...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...どうかするとその内の一つ二つの瘡蓋(かさぶた)がはがれて大きな穴が明き...
寺田寅彦 「自由画稿」
...四幕目、誘惑(いざない)の魔の岩屋にて、目くるめく遊仙窟の舞台、妙(たへ)なる楽の音につれて現れ出し時、君は、明き灯の下に、あまた居並び、横りたる妖女の頭に立ち給ひき...
永井荷風 「舞姫」
...それから兄貴へ「あの一件も困つたものだな」といふと「困つたものですよ」といふから「お前もあゝして二人を引きつけて置くのでは迚ても埓明きやうはないからお前もおすがを捨てることにしてそれで他から拾ふといふことにしたらどうにか示談が出來相なものだと思ふがどう考へて居る」斯ういふと「わしは決してうちへは寄せねえといつたんでがす...
長塚節 「芋掘り」
...てる月の明き夜頃は...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...見る目と家内(うち)とは違ひて何処(いづこ)にも金銭の埒(らち)は明きにくけれど...
樋口一葉 「大つごもり」
...一六「ハ、ハ、ハ、広海屋――それから、手代衆、これだけ大きな篝火(かがりび)を焚(た)いてやっても、家庫を焔にしてやっても、この明るさでも、わしが判らぬか? わしが誰だか、わからぬか?」と、長崎屋は、歪み曲った顔を突き出すようにして、「さてさて、明きめくら、このわしが、わからぬかといったら!」ぐっと、差しつけるようにした、その形相のすさまじさ!広海屋は、飛びしさるようにして、「おッ! おのれは、長崎屋!」「ほんに、長崎屋の旦那じゃ――こりゃ、又、どうしたこと!」と、手代、小僧も、あっ気に取られる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...悪い性根の年(ねん)の明き時」をちよぼに預け...
三木竹二 「いがみの権太」
...まるでがら明きで...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...燈明き数々の広間帝...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...又静になりて戸は再び明きぬ...
森鴎外 「舞姫」
...明きたる新聞の細長き板ぎれに挿みたるを...
森鴎外 「舞姫」
...「渡辺金兵衛が番明きですが」と帰るときに六左衛門が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...芝居茶屋もブル階級には見得と便利と半分半分、身のまわりを一切預けて幕開きまでは座敷で一服、へい、明きます、と出方のお迎え、食事の世話からお手水の催促までうるさいほど行き届く...
山本笑月 「明治世相百話」
...年も三十過ぎだし容貌(きりょう)も悪いが心だては目明きにない正直さだった...
吉川英治 「松のや露八」
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