...看護婦室に薄赤い色をして金(かな)だらいにたたえられた昇汞水(しょうこうすい)...
有島武郎 「或る女」
...しかし成層圏へ上ったら、空気と圧力が稀薄になるから、児玉も自然猫のようにおとなしくなるだろう」成層圏(せいそうけん)征服宇宙偵察隊の噴射艇二台は、引続き調子もよく、上昇していく...
海野十三 「宇宙戦隊」
...足場がなくては屋根へ昇る力はない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...赫夜姫も亦た、月夜に天を仰いで嘆じ、遂に月天使に迎えられて、昇天せしと云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...おききよ……」月は野の向こうに昇(のぼ)って...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その上なにが必要であるか? ところが、キリスト教を信じるものにとっては、完成の一階段を昇る度ごとに、もう一つ上の階段へ昇ろうという要求が生まれて来る、いま一つ昇ると、さらにまた上の階段が展けて、果てしがない...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...人工的に上昇し得る量を超えていないものを選べばその品種は七月末か八月上旬には穂が出るように育て得る品種である...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...呂昇のことを心覚えに記しておいた古いノオトを出して見た...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...あれもお前お蔭(かげ)さまでこの間は昇給させて頂いたし...
樋口一葉 「十三夜」
...昇は得々として機嫌(きげん)顔...
二葉亭四迷 「浮雲」
...横眼で睨(にら)んでは舌舐(したねぶ)りをする(文三は何故か昇の妻となる者は必ず愚(おろか)で醜い代り...
二葉亭四迷 「浮雲」
...生駒の化粧前に真ッ赤な梅島昇が座ってゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...光明へと高め昇せることだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...下から上へ昇る自然研究家とについて述べ...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...やむをえず努力して樹梢に昇り...
南方熊楠 「十二支考」
...ついには昇り切りたるか...
柳田国男 「遠野物語」
...やがて月も昇るだろうし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...大きくさし昇る太陽の祝福が燦(さん)としてあった...
吉川英治 「茶漬三略」
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