...買つた傘が早くもこはれてしまつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...早くもやつて来た水先案内を相手に船長が双眼鏡を眼に当てゝ頻りにあたりを眺めてゐた...
田山録弥 「犬」
...然るにわれらが如きは二十(はたち)前後日常の書簡文も満足に(今でもさうですが)書けぬ中早くも小説の筆とりぬ...
永井荷風 「小説作法」
...然るに紅葉露伴等の小説は僅二十余年程前の出版なるに早くも湮滅して尋ねんやうなし...
永井荷風 「古本評判記」
...神妙にお縄を頂戴いたします」早くも笠の台を引っぱずして...
中里介山 「大菩薩峠」
...早くも奥の間に向って消えてなくなったものでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...早くもとびつく二人三人の組子を投げとばし...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...いち早くも下手人(げしゅにん)をさらって行ったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...早くもこの樣子を察して逃げてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早くも氣の付いた八五郎に取つて押へられました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう出ていってちょうだい!」Kは早くも玄関へ出ていたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...早くも哥薩克の武装に身を固めて立つてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...早くもその眼に見えぬ魔手をさし伸ばして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...沖へ揺られて行く途中で早くも親父(おやじ)の顔を見て取った友太郎がハッとしたものだそうだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...早くも察したものがあって...
吉川英治 「江戸三国志」
...ざわめく蘆荻(ろてき)のあいだから船は早くも離れかけた...
吉川英治 「三国志」
...――かくて早くも五台山の夏から秋の四...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼は早くも鴨嘴灘(おうしたん)から船に乗りかけていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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