...何も其日暮しの心配をするには当らぬと云ふ意味の事を懇々と説き聞かされた...
石川啄木 「菊池君」
...その日暮しというのが彼等のやり方を説明し得る唯一の言葉である...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その日暮しの日雇稼ぎ人か工場通いの労働者などを相手の商売であったのだから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...素寒貧(すかんぴん)のその日暮しだ...
太宰治 「佳日」
...その日暮しの貧乏な文士であるという事実のために...
太宰治 「故郷」
...ただ黙々と相変らずの貧しいその日暮しを続け...
太宰治 「竹青」
...俺はそれを眺めて数日暮した...
豊島与志雄 「自由人」
...金次郎の家は極めて貧しい其日暮しであったので...
豊島与志雄 「少年の死」
...その日暮しは千倍も豊富である人...
中原中也 「ヂェラルド・ド・ネルヴァル」
...しかし日暮しの時には...
夏目漱石 「ケーベル先生」
...もう返事がきそうなものだが――おれはこんな事ばかり考えて二三日暮していた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...その日暮しの左官には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの通りその日暮しの境涯(きょうがい)から足が洗えません」「七平は?」「あれは三河屋の遠縁の甥(おい)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...万葉集の歌「うらうらと照れる春日に雲雀(ひばり)あがり心悲しも独し思へば」や「妹(いも)がため貝を拾ふと津の国の由良(ゆら)の岬(みさき)にこの日暮しつ」などと同工異曲の詩趣であって...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...すべての小主観性やその日暮しの中での世俗的目安の腰据えなどけし飛んでしまうのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まともな配給で毎日暮している人でなくては話にもなりませんからね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...世の中もあの人も私も忙しかった息せき切って駈けるような日暮しでユックリ逢っている暇はなかった...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...その日暮しな政策しか行われていなかった...
吉川英治 「三国志」
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