...その時は既に『かず本』になつて市場に投げられた後なので出版者西村氏は大ぶ損をしたらしいです...
石川三四郎 「浪」
...既に貴女の仇なのではないか...
泉鏡花 「海神別荘」
...渠には東京の文學者を隨行させて行つたことが既に一つの名譽となつてゐるのだらうが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...既に後に遺せし思想界旧時の残存物を示すものなるか...
高木敏雄 「比較神話学」
...既に述べた例の中で仮定したように...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...既得の領土に安住を求むるか...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...それの文化的表現であり又は社会的存在条件である処の既成宗教の儀礼・礼拝・教会制度・経典・信条・等々の内にこそなければならぬ...
戸坂潤 「技術の哲学」
...殊に中谷には既に愛人(現夫人)もあり...
外村繁 「澪標」
...読者の既に知るとおりである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またある事情を考え合わしてみると、ジャン・ヴァルジャンがその馬車に乗ったのは二度目のことであって、既に彼は前日、その村には姿を現わさなかったが、その付近に、第一回の旅をしたのであることが想像されていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...既に寝息きさへたてはじめた少女を...
中村地平 「悪夢」
...既にして真夜中に及ぶと丁度北極や南極の地方で見る極光の様な煌(きらめき)が時々西の天に発した...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...さうして、僕がいつもの如くおづおづと帰つて行かうとする方角には、君が既に見捨て、断じて再び戻らないと宣言してゐる君の家があるのだ...
原民喜 「災厄の日」
...僧侶善智識の一言を以て兵刃既に接するの戰を和解したるの例なきに非ず...
福沢諭吉 「帝室論」
...自然界の既に發見された...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...然し他方では現にそこに在るものに「既に」の性格を擔はせるものは...
三木清 「歴史哲學」
...久保正三のことは、既に書いた...
三好十郎 「肌の匂い」
...今にして既往を回顧すれば本書完成の大なる喜びの裏にも...
村越三千男 「大植物圖鑑」
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