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種田山頭火 「行乞記」
...旅の人々と彼等の財布を狙ふ街の人々と...
種田山頭火 「道中記」
...図らずも羇旅の人となつたが...
永井荷風 「里の今昔」
...「身延参りをなさんす旅の人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...「旦那様、旦那、どう致しましょう、いっそ駕籠(かご)を戻しましょうか、それとも千木良(ちぎら)の方へでも下りてしまいましょうか」根が正直な土地の駕籠屋だけに、まじめになって駕籠の中の客に相談をかけると、その理由を知ることのできない竜之助は、「どうして」「今晩は、いけない晩でございますよ」「何がいけない」「お聞きになりましたか、今、怪しい旅の人が、煙草の火を借りて参りました、それが、その、ただの人ではないのでございます」「ただ人(びと)でない?」「ええ、さきほどもお話し致しました通り、この高尾のお山には、昔から天狗様が棲(す)んでおいでなさるのです、そうして今の旅人がたしかに、その天狗様に違いありません」「ばかなことをいうな、拙者もここでその旅人のいうことをよく聞いていたが、人間の声だ」「左様でございます、言葉だけをお聞きになったんでは、ちっとも人間と変りはございません、また姿を見たって人間とちっとも変りはございませんが、旦那様、歩くところをごらんになれば、直ぐわかります」「何か変った歩きつきをして見せたか」「変ったどころではございません、今ここで煙草の火をつけて、霧が捲くから用心しろとおっしゃったかと思うと、もう二十八丁目の天辺(てっぺん)へ飛んで行ってしまいました」「羽が生えて飛んで行ったのか、足で歩いて行ったのか」「それは、よく見届けませんでしたが、二人がこうして傍見(わきみ)をしているかいない間に、もうあすこまで一飛びに飛んで行ったんですから、おおかた羽が生えたんでしょう」「心配することはない、ずいぶん世間には足の迅(はや)い奴があるものだ、人間業(にんげんわざ)とは思えないほどに迅い奴があるものだ、そういう奴が、よく山道の夜歩きなぞをしたがる」「足の早いといったって旦那、たいてい相場がありましょう、今のあの旅人なんぞは……」「たとい、天狗にしろ、お前たち、なにも天狗に申しわけのないほど悪いことをしているわけではあるまい」「いいえ、論より証拠でございます、天狗様がお知らせになった通り、晴れた月夜が、このように霧になってしまいました」「かまわず目的通りの道を行くがよい」「でも旦那、ほかの者と違って、相手が天狗様じゃかないません」「お前たち、天狗に借金でもあるのか」「御冗談をおっしゃってはいけません、罰(ばち)が当ります」「罰は拙者が引受けるから、かまわずやってくれ」「行くには行きますがね」二人の駕籠屋は怖々(こわごわ)ながら棒に肩を入れました...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は知らぬ旅の人に助けられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...通りがかりの者でございますが……」見ればキリリとして甲掛(こうがけ)脚絆(きゃはん)の旅の人...
中里介山 「大菩薩峠」
...通りすがりに注意してくれた旅の人がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一杯の水を求めた可憐(かれん)な旅の人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅の人も無事らしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅の人が見つけて持ってったかも知れない」「そいじゃ...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...旅の人に親切にするのは...
久生十蘭 「魔都」
...この土地には旅の人を留めて上げる所は一軒もありません」女中が言った...
森鴎外 「山椒大夫」
...旅の人に売ろうとて掛けた草鞋(わらじ)を見るでしょう...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...わたしは森の端に出で、呼びたけれども、旅の人...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...笠やわらじをぬぎすてた旅の人が...
吉川英治 「江戸三国志」
...さっきの猟師たちに、なお里人数名を加えた一団が、「おうい、旅の人、旅の人」と、彼を追っかけて来、たちまち、彼を前後から敬(うやま)い奉って、なんとしても離れもしない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...氏(うじ)も素姓もしれない旅の人間を...
吉川英治 「平の将門」
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