...仕方がないから葡萄の葉が陽を遮(さえぎ)っている四阿(あずまや)の中で時間潰し旁々(かたがた)...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...見送り旁(かたがた)久振に東京見て来ますわ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...武威旁暢...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...旁(かたが)た都合もあらば下田港まで探検に出懸けたきつもりにて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...保養旁々来ていた所が...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...曝書の旁為永春水が港の花を読む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...古巣を見張り旁々(かた/″\)戻つて來たに違げえねえつて言ひますぜ」「そんな事もあるだらうな」「吹矢はその小伜の留吉のだから面白いでせう」「何だと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「親分」「どうだ、八」「居ませんよ、二人共」「何處へ行つたんだ」「坊つちやんの二七日の逮夜(たいや)だし、今日はお富さんが引揚げて來ると言ふんで、手傳ひ旁々、河内屋へ行つて、泊り込んださうですよ、多分飮みつぶれたことでせう」「行つて見よう」平次の頭は馬場要夫婦で一パイでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...きょうはそのお礼をいい旁々(かたがた)時次郎さんに折入って相談があって参りました...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...直ニシテ旁枝ナク...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...旁善西洋画...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先書状延引御断旁(かた/″\)早々申上残候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これが人世(じんせい)必然の勢(いきほひ)だとして旁看(ばうかん)するか...
森鴎外 「大塩平八郎」
...ここでも博引旁証...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...路(みち)の旁(かたわら)にこれを立て少しくもたれかかるようにしたるに...
柳田国男 「遠野物語」
...徐ろに種種旁系の問題を出して対者をして先づ所感を言はしめ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...旁(かたがた)、一度は訪れようと考えていた矢先、ちょうどよい、ここへは苦情の来ぬように俺が禁厭(まじない)をして来てやる』青貝柄(あおがいえ)だの、樫(かし)だの、朱柄(あかえ)だのの槍が十本程、一束にして藁苞(わらづと)に巻いて荷の中に立てかけてあった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...途中、肥田原まで来ると、時政は馬上から定綱をふり向いて、「山木判官の後見、堤権守信遠(つつみごんのかみのぶとお)は、山木家の北山に居を構えておるが、その信遠は、勇猛な聞えのある男ではあるし、旁(かたがた)、この小勢では、一方攻めしているまに包まれる惧(おそ)れもある...
吉川英治 「源頼朝」
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