...あるまじき不料簡(ふれうけん)を...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...その料簡次第で御話を取極(とりき)める...
泉鏡花 「婦系図」
...お前はそれを自分の料簡一つでやらうと思つたのかい? お前は彼奴が此處にゐたことを知らせまいとしてゐるやうだが...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...酒に憂へを忘るゝは、小さき料簡也...
大町桂月 「春の郊外」
...こんな乱暴な料簡(りょうけん)は起さないのであるが...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...いくさ評定(ひょうじょう)のたびごとに御いんきょとながまさ公との御料簡(ごりょうけん)がちごうて...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...「自分の料簡に頼って人の言うことを聴かない者は...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...さういふ伴侶(なかま)の殊(こと)に女(をんな)は人目(ひとめ)の少(すくな)い黄昏(たそがれ)の小徑(こみち)につやゝかな青物(あをもの)を見(み)ると遂(つひ)した料簡(れうけん)からそれを拗切(ちぎ)つて前垂(まへだれ)に隱(かく)して來(く)ることがある...
長塚節 「土」
...財産は藤尾にやります」「財産は――御前私の料簡(りょうけん)を間違えて取っておくれだと困るが――母(おっか)さんの腹の中には財産の事なんかまるでありゃしないよ...
夏目漱石 「虞美人草」
...もう二度と日の目を見ない料簡(りょうけん)でいる人間が――人間の器械で...
夏目漱石 「坑夫」
...御前は一体是からさき何(ど)うする料簡なんだと云ふ真面目な質問であつた...
夏目漱石 「それから」
...縛られるくらいなら身を投げて死んだ方がいいという料簡(りょうけん)だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その道、どんな料簡か、芸州広島城も見るつもりでしたが、浅野の家中に騒がれてこれも果さず、さんざんの体で江戸表へたどり着いたという、馬鹿馬鹿しい経験を持っている左近太夫だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...よくねえ料簡(りょうけん)だぞ」「へッへッ」「いやな笑いようだな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...舅を殺すのはどういう料簡(りょうけん)だい」「?」こう平次に畳み込んで来られると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年季(ねん)が明(あけ)るといつて何處(どこ)へ歸(かへ)る料簡(れうけん)...
樋口一葉 「うつせみ」
...時親の首に縄を付けてでも連れ帰る料簡(りょうけん)なのはいうまでもないのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府を望む料簡(りょうけん)などはなき者と見ておわすならば...
吉川英治 「私本太平記」
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