...およそ二十畳敷くらいの一室全部を綺麗な砂で充たしてあった...
海野十三 「蠅男」
...側に今一枚だけ蓙を敷く餘地あり...
大町桂月 「月の東京灣」
...また一方は旧勢力の城砦に放列を敷く古きセシルの一味である...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...あるいは座敷が狭くて床を敷くともう幽霊の出てくる隙間もないほどに...
橘外男 「蒲団」
...そうして小姓が凡ての夜具をその上へ敷くのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...わしもはあつく/″\忌々敷くつて...
長塚節 「教師」
...※を蒲團の上へ敷くのだ...
長塚節 「旅行に就いて」
...茣蓙(ござ)を敷く...
中谷宇吉郎 「私の生まれた家」
...寝心地はすこぶる嬉(うれ)しかったが、上に掛ける二枚も、下へ敷く二枚も、ことごとく蒲団なので肩のあたりへ糺の森の風がひやりひやりと吹いて来る...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...うちは小形の長火鉢(ながひばち)に手取形(てとりがた)の鉄瓶(てつびん)を沸(たぎ)らして前には絞(しぼ)り羽二重(はぶたえ)の座布団(ざぶとん)を敷く...
夏目漱石 「虞美人草」
...畳一枚を竪(たて)に敷くだけの長さは充分あるらしく見えた...
夏目漱石 「明暗」
...落葉散り敷く秋のお庭にお下り立ち遊ばした時の...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...全管轄区及び近接五県に水も洩らさぬ捜査陣を敷く...
久生十蘭 「魔都」
...落ちて冷い地上に敷く心地はその儘私の心地に通ふ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...或る人が行騰(むかばき)を梁に懸けて休息して居る處へ薦(食事のために敷く者)を敷き菜を煮て持て來たといふ事にて...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...開いて、空をつかせた雪之丞の、構えが直らぬ間に、もう一人、「とうッ!」と、折り敷くように、胴を薙(な)いで来るのを、ジーンと弾(はじ)き返して、利(き)き腕に、一撃、腕が折れたか、その場に腰をついてしまったのを見向きもせず、突き損じて、のめりかけた奴が、「えい!」と、大袈裟(おおげさ)に斬って来たのを、肩先一寸で、かわして、「む」と、詰めた気合で、心臓に、鉄扇の尖が、真ッ直ぐにはいる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...火鉢の下敷くらいの用にしかならないのだろうが...
山本周五郎 「季節のない街」
...そのときはどうぞ宜敷く...
横光利一 「旅愁」
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