...恐らくは彼は更に敢然として「多數」を排斥したであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...敢然(かんぜん)と顔を挙げ...
太宰治 「一燈」
...敢然(かんぜん)たる言葉を私は...
太宰治 「鴎」
...ただちにふたりは敢然と民族的威容をととのえてその建物の内部へ進入した...
谷譲次 「踊る地平線」
...トナカイが死地に陥って敢然たる攻勢を取り近寄る犬どもを踏みつぶそうとする光景は獣類とはいえ悲壮である...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...素直にしかし敢然と屈しなかったこの神がかりの少女が...
徳田秋声 「縮図」
...小酋長たるヘンリが毎晩敢然と汚物のバケツを提げては蚊帳(かや)をくぐって捨てに行っていた...
中島敦 「光と風と夢」
...敢然として学界の長老に抗議した札幌の農大の一学生があった...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...この私がするものか」お仲は敢然(かんぜん)として喰ってかかりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...敢然(かんぜん)としてその正しさを枉(ま)げない...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...その時に当って我が圓朝は敢然と開化人を膝下に集めて時下薬籠中の怪談のスリルを十二分に説きつくし...
正岡容 「我が圓朝研究」
...敢然と僕の誘惑を拒けたよ」「ふうん」先立って門を入りながら...
「一本の花」
...敢然として樹立されました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...敢然横合いからぶつかって行った者がある...
吉川英治 「三国志」
...この際敢然(かんぜん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...城の門は、城中の者の手で、敢然と、大きく開かれ、千余人の将士は、喊(とき)の声をあげて斬って出た...
吉川英治 「新書太閤記」
...そういう思いきった事をも敢然となしうる強力な精神が...
吉川英治 「源頼朝」
...謎(なぞ)の櫃(ひつ)「生意気な!」と、加山耀蔵(ようぞう)は、八弥(はちや)の注意を聞きながしながら、敢然と、男の手もとへ飛びこんだ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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