...異花の馨(かをり)のやうなにほひを放つ燈火に火を点じると...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...放つて開かせる時期の來る迄俺は俺の爆發を抑へて行くのだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...』最後に『チェースト』と極めて陳腐な奇聲を放つて相和した奴もあつた...
石川啄木 「雲は天才である」
...と入口のドアを開け放つ...
太宰治 「音に就いて」
...遽(にわ)かに振り放つようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...混濁した魔的な紫光を放つ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...僕は二階の窓から彼等の体操を目撃するたんびに古代希臘(ギリシャ)の婦人を追懐するよ」「また希臘か」と主人が冷笑するように云い放つと「どうも美な感じのするものは大抵希臘から源を発しているから仕方がない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...八方から火を放つとしか思われず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの死骸を何時まで放つて置く薄情さがしやくにさはるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――内儀のお島さんは放つちや置けねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...部屋の隅に放つて...
林芙美子 「浮雲」
...フランスやイギリスにおいてこの世紀末に最も莊嚴な香を放つた Fleurs du Mal――「美の vision」に惱まされた多くの詩人たちがあるやうに...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...或る持主は見物人に賄賂を贈つたり或ひは内意を含んだ数十名の味方を見物中に秘かに放つて...
牧野信一 「鱗雲」
...奇声を放つと同時に彼女の頬を両手の平でぴつたりとはさんだ...
牧野信一 「鱗雲」
...考へ方に依ると男にとつては悩ましく朗らかな魅力を放つやうなことになるのかも知れない――などゝ彼は想像したこともあつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...源氏の美の放つ光が身の中へしみ通るように思っている女房もあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...諸所から火を放つことです」「忍び入れるだろうか」「大勢では見つかりましょう」「でも...
吉川英治 「三国志」
...高氏を危険視して「虎を野に放つようなものだ」とさえいっている声があったからにほかならない...
吉川英治 「私本太平記」
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