...暫(しばら)くじっとそこから視線を放さないでいた...
梅崎春生 「魚の餌」
...そして帆村に組みついて放さない緑鬼どもの角(つの)にまきついては...
海野十三 「宇宙戦隊」
...男の心をしっかり捕えて放さないと云う医学的手段を考究して置くつもりだ...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...此れから後もきっと見放さないようになさいよ...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...もう放さないよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...膝から眼を放さないので「大久保」と...
直木三十五 「南国太平記」
...転がっても槍は手放さないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...放さないの?」「わたし一人で淋しいから...
中里介山 「大菩薩峠」
...始終こころがけてこの三百両を肌身につけて放さないということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...するとなかなか放さない...
夏目漱石 「三四郎」
...いやなんですもの」と読売新聞の上から眼を放さない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...福の神の髻(たぶさ)を攫んで放さないと云う為事だ...
フレデリック・ブウテ Frederic Boutet 森鴎外訳 「橋の下」
...放さないとこの手に喰付(くいつき)ますよ」「喰付たいほど思えども……」と平気で鼻歌...
二葉亭四迷 「浮雲」
...あれを手放さない――その親兄に当るわしや...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...醉倒れる迄盃を放さない...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...」先刻(さつき)から手放さない盃を...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...」「わたくしこれからあなたを手放さないようにしようかと思いますの...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...心を捉えて放さないような無限に深いある力が感じられるのです...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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