...有り金を残らず掻(か)つ攫(さら)つたのは...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...強く深く眞理を攫んで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...手は矢張胡坐(あぐら)の両膝を攫んで...
石川啄木 「菊池君」
...攫つたか未だ審ならずであるが...
泉鏡花 「遺稿」
...攫みかからんと走り来ぬ...
巌谷小波 「こがね丸」
...攫(さら)われた子供の安否は急を告げている...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...手にてその枝を攫(つか)み...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...モスクワには攫客(すり)が多(おほ)いとか...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...岩の肋骨(ろっこつ)を攫(つか)まえていないと...
太宰治 「正義と微笑」
...攫取(かくしゅ)するにあるのみ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...わしやお内儀(かみ)さん嚊(かゝあ)おつ殺(ころ)してからつちものは乞食(こじき)げだつて手攫(てづか)みで物(もの)出(だ)したこたあねえんでがすかんね...
長塚節 「土」
...恐れてはまた攫もうとする青年は一層見惨(みじめ)に違あるまいと考えながら...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...足下を攫はれて轉(まろ)ぶが年寄...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...前の人たちの苦心の結果を一攫(いっかく)してしまったのであった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...山木混凝土(コンクリート)氏の玄関前から掻(か)っ攫(さら)った一件だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...彼は枕(まくら)を攫んで投げつけた...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...あの仮面箱(めんばこ)をおれに攫(さら)い奪(と)られても...
吉川英治 「江戸三国志」
...ここにあるのは」「もう盗(や)られたか」「攫(さら)われたんだね」「風の仕業(しわざ)だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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