「攫」の意味
掴む、奪う
小説での「攫」の使い方
...併し彼は不思議に論理學のエツセンスを攫んだ子であつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...強く深く眞理を攫んで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...膝を攫んだ手の指の太さは...
石川啄木 「菊池君」
...両手に机の縁を攫んで...
石川啄木 「病院の窓」
...ちょろりとその執心の茶碗を掻攫(かっさら)って...
泉鏡花 「婦系図」
...万太(まんた)と云う攫徒(すり)である...
泉鏡花 「婦系図」
...攫(さら)いあげた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...妙子は? 妙子は攫(さら)われてしまったのですか」川手氏は無論それを知っていた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...私から引(ひ)っ攫(たく)り取った鞄を...
橘外男 「仁王門」
...苦惱に高く呻めきつゝ血潮に染める塵攫む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鷲鳥(しちょう)の一抓一攫(いっそういっかく)を免れたるか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...そしてかく解してのみ吾々は空間の直観の質的な特質を攫(つか)むことが出来るであろう...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...肉眼で指(さ)す事のできる権力か財力を攫(つか)まなくっては男子でないと考えている...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...これはむろん攫(つか)む工合いにもよりけりであるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...本棚の上に置いてあった小さな手携電燈を引ッ攫うと...
久生十蘭 「魔都」
...福の神の髻(たぶさ)を攫んで放さないと云う為事だ...
フレデリック・ブウテ Frederic Boutet 森鴎外訳 「橋の下」
...小屋の外より箕(み)の如き手を出して攫(つか)み上げ...
柳田国男 「山の人生」
...まるで風の様にサッと来てアレアレと云う間に攫ってしまったのですからなあ……』プラスビイユもよほど閉口しているらしかった...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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