...此第一信の筆を擱く事にする...
石川啄木 「雪中行」
...今はこれだけで筆を擱(お)く...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...しかしながら著者は十九章を以て擱筆(かくひつ)しなかった...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...締切日の最後の時間になったので擱筆する...
宇野浩二 「それからそれ」
...静かに筆を擱(お)いてそれに両手をかざした...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...その彼の意氣軒昂たる上京を以て作者は擱筆しようと思つて居ります...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...訳者改訳の筆を擱(お)くに当たって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...見れば床の間の前なる一閑張の机に物書きゐる人あり筆を擱(お)きて此方に向直(むきなお)らるるに...
永井荷風 「書かでもの記」
...「何時まで経ったって片付きゃしない」彼は折々筆を擱(お)いて溜息(ためいき)をついた...
夏目漱石 「道草」
...短艇が浮洲に擱坐したとき)記憶の薄れないうちにと書きとめた日記の一節で...
久生十蘭 「海難記」
...文字上の細論は姑(しばら)く擱(お)き...
福沢諭吉 「女大学評論」
...その罰の当否はしばらく擱(さしお)き...
福沢諭吉 「学者安心論」
...人望栄名なぞの話はしばらく擱(お)き...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...俗官(ぞっかん)汚吏(おり)はしばらく擱(さしお)き...
福沢諭吉 「旧藩情」
...その吟味はしばらく擱(さしお)き...
福沢諭吉 「日本男子論」
...そして当然ここでペンを擱(お)くべき日の来たことを知り...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...奈何(いか)なる用事をも擱(さしお)いて玄関へ見に出たそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...お杉はいつか筆を擱(お)いてしまって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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