...両手の掌のあいだで擦ることにより明らかになる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...煙草を吸ひつけるに燐寸(マツチ)を擦る事はあれど...
石川啄木 「閑天地」
...重い物でも曳擦る様な足調(あしどり)で...
石川啄木 「赤痢」
...まことに有難うさんで……」ツツツーとまた引擦るような跫音がして...
海野十三 「深夜の市長」
...くたびれた足を引擦るようにして帰りかけた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...光子は無造作に私の着物の上(うわ)ん前を引っ張って燐寸を擦ると...
谷崎潤一郎 「少年」
...「このデブガン奴が」私は左手を妻の右肩に当て、その背中を擦る...
外村繁 「日を愛しむ」
...博勞さんは頭から冠りましても泥を引き擦るやうになりますので簑が歩くやうだと申してみんなが笑ひましたのでございますと女は思ひ出して堪らぬといふ樣に笑つた...
長塚節 「佐渡が島」
...引っ擦るように疾駆している...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...鼻の頭を無闇に擦ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...表紙を爪で小擦ると...
原民喜 「焔」
...螽(きりぎりす)の翅を擦る音や...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...引擦るやうな足取で二三歩運んでみた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...床を歩く群集のたてる擦るようなスースーという音...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...ふと、家の参右衛門のなまけ癖が、廂(ひさし)からの日ざしを受けたお臍(へそ)のあたりにへこんで見えて、垢を擦る...
横光利一 「夜の靴」
...×三分(さんぶ)ばかりの朱をば擦る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...朱は擦るたびに低くなる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
......
若山牧水 「樹木とその葉」
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