...保吉は頭を擡(もた)げたまま...
芥川龍之介 「お時儀」
...半分腰を擡(もた)げながら...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...漸(ようや)く復活して頭を擡上(もちあ)げ掛けると...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...客が眼を覚して枕を擡(もたげ)ると...
関根黙庵 「枯尾花」
...すぐ前の卓にいたAが頭を擡(もた)げて...
相馬泰三 「六月」
...僕は大丈夫と云う自信は持っているんだが」私はとにかく津村を促(うなが)してその岩の上から腰(こし)を擡(もた)げた...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...能登守の頭を擡げないように...
中里介山 「大菩薩峠」
...頭を擡げ出した麦の青さと相映じて居るのに見惚れることすらあるのである...
長塚節 「隣室の客」
...この笑う刹那(せつな)には倫理上の観念は毫(ごう)も頭を擡(もた)げる余地を見出し得ない訳ですから...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...昂(たか)い首(くび)を世間(せけん)に擡(もた)げつゝ...
夏目漱石 「門」
...アナーキスティックな思想の擡頭ということを書いている人がある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...薫の心は宇治の宮で老女がほのめかした話からまた古い疑問が擡頭(たいとう)していて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それと同時にこんどはゆるゆると顔を擡(もた)げはじめた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...何を言つても顏を擡(あ)げようとしない...
室生犀星 「帆の世界」
...現在擡頭(たいとう)しつつある無産階級の運動でもそうである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...頭を擡(もた)げる十疋(じっぴき)の蚕(かいこ)のように動き出すと...
横光利一 「日輪」
...そッと首を擡(もた)げ合って...
吉川英治 「上杉謙信」
...その武者面を渾身(こんしん)の敵意でやっと擡(もた)げた...
吉川英治 「私本太平記」
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