...二十八年の長きにわたって当初の立案通りの過程を追って脚色の上に少しも矛盾撞着を生ぜしめなかったのは稀に見る例で...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...しかして完全なる社会においては二者決して撞着すべきものにあらず...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...寂しい撞着だ! あゝ...
種田山頭火 「其中日記」
...全く気任せに自由に「そこはかとなく」「あやしう」「ものぐるほしく」矛盾も撞着(どうちゃく)も頓着しないで書いているところに...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...全くバラバラでチグハグな撞着物になって了うだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...お互いに離れることが出来ずに而もお互いに矛盾撞着せずには措かない関係に苦しむ処の...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...二つはただ矛盾したり撞着したりするのではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...撞着させたりするようなことは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...強情と思われるほど完全に理性と撞着するものだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...自家撞着の甚しいものだ...
豊島与志雄 「塩花」
...わが藤原の家に起り来りつつある多年の矛盾、撞着、滑稽、紛糾、圧迫、争闘、それが膿瘡(のうそう)となり、癌腫(がんしゅ)となって、今日まで呪われて来た報いが、あんな坊主にわかってたまるものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...文治五六年の記事と撞着して説明しがたきに至るべし...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...どうも素人(しろうと)の面白い女に撞着(ぶつか)って見たい...
二葉亭四迷 「平凡」
...いまになってみるとこの一節は矛盾と撞着(どうちゃく)とでかたまったものとしか見えないわけだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...われわれ人間はみな矛盾と撞着のかたまりなのではなかろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...笑うに余りある自家撞着である...
柳田国男 「雪国の春」
...秀之進はその撞着(どうちゃく)するところにこそ理由があると考えた...
山本周五郎 「新潮記」
...人生の矛盾や撞着(どうちゃく)をあまりに手軽に考える事に対する反感である...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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